水を得た魚のように、毎日、楽しく仕事をしていた時期、
プライベートなことで人生の変化が訪れました。
今、思えば、私の中で、何かが大きく変化を迎えていたのかもしれません。
が、その時はそんなことはまったく考えもせず、
ただ、毎日を向き合って過ごしていました。
その頃、世の中を賑わせていたダイエット方法がありました。
S女史が考案した「油抜きダイエット」です。
今流行っている「糖質オフダイエット」と似ているかもしれません。
とにかく、あらゆる食品から脂肪分を抜いてから食するというものでした。
芸能人でも実践している方が多く、書籍が発売され、
デパートでは、レストランコーナーまでありました。
ダイエットに対していつもアンテナを張り巡らせていた私がキャッチしないわけがありません。
肉や魚の脂身は綺麗に除去し、おまけに一度、茹でてから調理をする。
フライパンはテフロンで、油を使わずに調理する。
おやつは、ケーキではなくお饅頭。
私と同じくダイエットに興味があった母が、早速、取り入れました。
ほっほぉ~~~。
効果はテキメン!
1ヶ月も続けるうちに、体重は3キロほど落ちました。
お腹いっぱい食べられるので、辛いとも思わなかったのです。
食生活をちょっと変えれば、こうやって痩せることが出来る…。
中学3年の春休み、「食べなければ痩せられる」という間違った思い込みが、更新されたのです。
ただ、更新される際、誤作動を起こしたようで…
誤作動は、更なる誤作動を引き起こし…
その後、ダイエットの嵐が吹き荒れることとなりました。