役に立つフレームワークその2【SWOT分析】

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ビジネス・マーケティング
前回好評でした役に立つフレームワークの第二弾です。今回はSWOT分析を紹介します。

有名なフレームワークの一つですが、これを使いこなせれば事業の分析や営業戦略の立案、個人単位の能力開発にも落とし込んで使えます。では解説していきます。

SWOTは「Strength:強み」「Weakness:弱み」「Opportunity:機会」「Threat:脅威」の面から分析するフレームワークです。具体的には下記図の通りで、内部環境と外部環境を正しく分析することで打つべき戦略が見えてきます。

SWOT分析.png

【重要ポイント】
① 目的や目標を明確にする
ここが不明瞭だと何を元に分析するのかが定まらず、時間がただ浪費されます。また実際に立てた目標が曖昧なものとなり、絵にかいた餅になりかねません。

② 客観的事実を集める(前提条件を揃える)
強み・弱みを抽出する際に特に気を付けなければならないのが、主観でうちの会社はこれが強い、弱いを判断してしまうことです。どこの領域(競合他社、業界内)と比較して検討するかを最初にしっかりと固めておきましょう。思い込みを排除して、事実に向き合う必要があります。様々な利害関係者から意見を拾うと偏りを抑えることができます。

③ 断言できないこともあると理解する
優秀なSWOTでもすべての情報を網羅できるわけではありません。これは強みとも弱みともいえないといった事象もでてきます。分類しづらい時にはどうするか、事前にルールを決めておくとよいでしょう。

【実践方法】※複数人で行うとより研ぎ澄まされた解が見つかります。
① 4つの事象を埋めていきます。まずはブレーンストーミング(質より量)でアイディアを出し、近い項目はまとめて表記します。

② 洗い出した項目を再検討します。本当にそれが正しいのか、全員の納得感が得られるかを確認し決定します。

③ CROSS SWOTで二つの事象(S×O,W×O,S×T,W×T)を掛け合わせ、そこからやるべき戦略を導き出します。例えばS(安価で高品質なパソコンが作れる)×O(在宅需要が増えている)とした時に「家電量販店のキャンペーンで競合製品より3割安く販売し、需要を一気に囲い込む」といった戦略を打つことになります。

一方で弱みや、脅威が関係するときには被害を最小限に抑える方法などが検討されます。

一見簡単そうにみえて結構骨の折れる作業となります。特にCROSS SWOTでは頭を悩ますことになります。特に前提条件がずれていると終盤でやり直しなんてことも起こりえますので、慎重に検討することをお勧めします。
いかがでしょうか。情報はあるけど、上手くまとめられないと悩んでいる方はぜひご相談ください。一緒に解決していきましょう!


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