大切にしたい人のために悩み、生き方を変えると決意した話

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コラム
今日は、5年ほど前にあった、私の人生が変わった頃の話をします。

その転機は、掲示板に書かれたなんてことない、ある人の投稿を目にしたことをきっかけに訪れました。

その方が、大切な人のことを書いた一文を目にしたとき、私もこんな人が傍にある人生を歩んでみたかった……という思いが溢れ、愛の心を持つその人に、一目惚れをしたのです。

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その人のことを知ったことで、話してみたいとか、お近づきになりたいとか、気になって気になって寝ても覚めても気づけばその人を想う日を送りながらも、当時の私は自分に自信がないばかりか、生きづらさを抱え込みすぎて早くこの命が尽きればいいのに……などと思う気持ちすら持っていたことで、もしこの人が私をみてくれたら、私はきっとその繋がりを大切にする気持ちを捨てられないと心に浮かび、動くことをためらいました。

もし、ほんの少しでも、この人から愛を傾けてもらえる幸運に恵まれたなら、愛を知るこの人の心に、深い影を落とすことを、私は自分に許せない。

だから、この人より先に死ねなくなる。
(そして、この人、絶対長生きするから私も長生きしないといけなくなる……と)

愛したいと思える人と巡り会えた喜びに、心打ち震えながら。

こちらから連絡をして、返事が来たらその時には、どんな精神的苦痛を感じる瞬間が訪れたって、自暴自棄になるという逃げ場を失うことになるんだ…ということに、ひどく怯えてしまっていたのです。

*

もし、この人と話をするのなら、わたしはどんな言葉を交わしたいんだろう?

ある夜に、ふと考えて、試しにポチポチと入力していた文章を書いている最中、送信ボタンに指が滑って、中途半端な文章を、送りつけることになってしまって……動かず、ただ悩む日々は終わりました。

連絡を受けたからって、その人が愛する人として選ぶ存在が私になるかもわからなかったけれど……少なくとも私は、私なりの全力でこの人の幸せな人生に貢献しようと心に決めたのです。

まずは、長生きしなければ。この人より少しでも長く。
愛を交わす人の人生の中で、私との絆が幸せの源になるように。

そして、愛されるにふさわしい自分になるための努力を重ねなくては……

なんてことを考えながら、足掻く人生を、生きはじめました。

*

幼少のころから時間をかけて形作ってきた心身のあり方を変えるのには時間がかかるものなので、年を経るごとに、随分自分らしくのびのびと生きやすくなったように思うのですが……私自身、今もまだまだだな……と、実感することはあります。

それでも、ここ数年で、ありのままの自分を受け入れながら、大切な人の心の支えになれている幸せを、重ねられるようになりました。

自己嫌悪に打ちひしがれた夜も、無力に泣いた日も。先の見えない不安にとらわれ動けなくなったこともあったけれど……それらに少しずつ整理をつけてきて、気づけば、自分なりの全力を尽くして人を想える自分自身の事も、穏やかに、愛でる気持ちを持てています。

これからも、もっと、より良い自分、よりよい大切な人との関係を、育むために、この人生を使っていきたいなと、この頃改めて、思っているところです。



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【生き行く決意をした日を思い出しながら】

心に埋めた小さな種は
『この愛を育むのだ』
と、硬い決意が詰まってた。

ゆっくり芽吹いた緑色。
今の心を温める。

未熟な己をこれから先も、
より良い方へと育んでいく。
生きる悲しみ、苦しみの中で、
あふれた涙を肥やしにしながら。

自分なりの人生を
愛する人の幸せと、
私自身の幸せのために、
使っていけますように。

自分と大切な人の存在が、
愛に満ちた社会を、
作る一助になれますように。
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