明らかに筋が悪いことは多分ある

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コラム
アート業界、もっといえばアーティストに対する対価を支払わないみたいなことがままあるようです。これは美術館や依頼側に予算がないということもありますが、そういう相場がないというのも一定程度あると。

アートだけでなくクリエイティブなものなどは、なぜか安く叩かれるというか、こればかりはそういう社会があるのでどうやって改善していくかというところが問われそうです。

それらの業界に詳しいわけではないですが、今回は、これは明らかにまずいのでは?ということはやはりあるという話です。一方で自分の経験や体験が整理されてなければ、そういうものだと思う=理解してしまうのも人間ですから、この間というか狭間で、常に一定程度の余地が欲しいなとも思うわけですね。

仕事なのにボランティアを強要される

そもそも仕事と思われてないという悲しい状態もありそうです。作品を色々作って持っていったが材料費程度しか出ないというのがあるようですと。こういう時って、そもそも話としておかしいわけですが、最初にそういう仕事はしないと決めたいですよね。

ですが、おそらくお金の話をするとそもそも逃げられるとか、そういう口頭で約束して「お金」の話をせずに後でやろうとするという動き自体がまさにトラブルの火種な感じもします。

アートとか、教育とか、そういうお金がなくてもいいという人がいたり、お金を求めてないと思われるような(勝手に思っている人が多いだけともいえますが)ところでは、よりお金の話をしづらくなるかもしれません。

とはいえ、ここで筋が悪いとはそういうところで粘れるのがどこまでか、または粘りたいのか。あとは粘って筋道が見えるというか、何か変わりそうかというところですよね。意外に社会や業界の中で全体の動きの変化は遅く、個人で何かやっても変わらないと思って諦める人が多いのではないかと。

こういう場合判断が難しいし正解はないですが、やはり業界の発展というところで継続的な動きを入れると、それで食べられる人が出てくることが必須な気がしています。それによって安心したり安全な環境で創作出来る。これが環境としてマストなのであって、脅かされるべきではないという考えですね。

自分がやっていることが筋が悪いか良いかは判断できるか

これは意外にやりづらいです。だから、どこか上からでも横からでもそのやり方は筋が悪いって言い切れないです。

ですが、一つだけいえるのは、自分の業界ではない他の業界であるとか、自分と他人とか、そういう違いを見てみると。差異ですね。

ここで比較して駄目だとか、良いとかって視点もありですが、そこで深堀りが甘いと「A業界はそういうものだからいいのだ。うちの業界は違う」みたいな、固定化も生まれます。これはちょっともったいないというか、現状を見てうまくいってないところだけ見てもしょうがないんですね。

つまり、比較しつつ、良いところを盗む、学ぶしかないと。実際はかなり地味な動きになる気がします。

明らかに筋が悪いとは、例えば今の作業を50年やっても変わらないような気がしたとか、そういうことだったりするかなと。あとは手応えや変化がなさすぎるとか。環境として劣悪すぎてすり減って健康ではないとか。対人関係が最悪とか。

色々ありますが、そういうのに耐えてやり抜いたのは美談であり成功者バイアス感が強いです。筋が良い悪いは、自分にとってのと考えると、自分をハックするというか、いい感じで自分を理解しておかないといけないんでしょうね。

自分が得た見た経験でのみに頼るのは危険

ちょっとダラッとしてきましたが、いいたい事はここです。

自分の経験は大事ですがそこから得た考えや感覚だけでは社会は成立していないし、違うものが多いってことです。だから、自分の考えが正しいとかって思わない方がいいというかあ。当然自分軸はあったほうがいいので、それを大事にしつつも、それを押し付けない。このバランスは1点で取るのでなく、いくつも、線や面で取る感じが安定感を生み出す気がしています。

だから常に遊び、余地、余白がいると。まさにこの遊びが人の考えや違う人の考え方、他の業界とか、違うやり方を入れる余地ですね。その余地を入れることで、「あれ、もしかしたらこれやり方違うのかもね」と思ったらそれを疑ってやり直してみる。やり直す時にサンクコストみたいなことを考えてしまってやれない人もいると思いますが、全部やり直さなくても一部だけでも振り返れば変わるものではないかと。

余白余地を適切に設けることで、筋が悪いか良いかは実は意外に見えて、といっても合理的な何かという決まった解があるわけでもないんですね。ここは歯切れ悪いというよりもそういうものというか。

筋が悪いとかいってるのは、明らかに経験不足なのに結果が出ないみたいなことを言ったり、色々とすっ飛ばしたり、技術と適用でズレがあったり(技術的には出来るけど誰もやりたがらないみたいな)、そういうのってめちゃくちゃ色々あるわけです。筋=論理だけではないですが、明らかに論理としておかしいのを出来ることもないわけです。

もっといいましょう。ご飯を食べてないのに動けみたいなことがまかり通るということはおかしいと。でもそれを大きな声で言ったりそれがルールだみたいなことを言う人はいるわけですね。そんなレベルのことをここでは筋が悪いといってます。なので、お金を支払わない環境とかもそこでは当たり前だけど、違うところにいくと全く別天地になる。これは多分その通りであって、適切なところを見つけたいものですねと。
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