講演経験豊富な科学者が解説!Photoshopアルゴリズム入門【紹介編】

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初めまして。
グラフィックデザイナーのNAGATOMO DESIGNです。
これからPhotoshopアルゴリズム入門として、不定期にブログを連載していく予定です。

デザイナーの方からすれば、Photoshopはデザインのツールであって中でどういうことをしているのかまで、いちいち考えないと思います。
一方、プログラマーの方からすれば、『Photoshopの中には一体どれだけのモジュール(プログラムの集まり)が詰め込まれているんだ…』と違う視点で見てると思います。

このコラムでは、日々Photoshopを使っているデザイナーの方と、プログラマーの方どちらにも為になる話題をご提供していきたいと考えております。

デザイン視点とアルゴリズム視点を、いい塩梅でお届けしていきたいと思います。

ざっくりとした自己紹介

まずは、当方のことから紹介させていただきます。
今現在はフリーランスのグラフィックデザイナーとして活動しておりますが、以前は研究者&プログラマーでした。
画像処理(Computer Vision)という分野の研究をしていて、成果が出れば論文の執筆をしておりました。
パソコンを使ってプログラムを組み、画像や動画を読み込んで、いい結果が出るまでひたすらプログラムを作っていきます。
CやC++、Java、Pythonが主な使用言語です。
その傍らで、グラフィックデザイナー(のような)仕事をしておりました。

画像処理の研究は簡単に言うと、Photoshopの中身を作ることです。

例えば、画像を切り抜きたい時に『自動選択ツール』を使いますよね。
その時の選択範囲は、マウスでクリックしたところと似た色の部分を選択してくれますよね。
その「似た色の部分を選択」という処理には、Photoshop内でプログラムが動いているわけです。
「どれくらい似ている部分を選択するか」「RGB色空間(もしくは、他の色空間)上でどう選択するのか」というだけでも、多くの研究者が議論しました。

皆さんコレ知ってましたか?

Photoshopには普段使わない機能も多数あります。
それは今までに素晴らしい研究がたくさんあったということなのです。

スクリーンショット 2020-08-28 17.40.03.png

デザイナーの方はこの画面を毎日見てるのではないでしょうか。
Photoshopを起動した際にあらわれるウィンドウです。
(古いバージョンで恥ずかしい…)
ここの「環境設定を読み込んでいます…」の下に載っているのが、
Photoshop CS3に採用された研究者の名前です。
最初のトーマス・ノールさんは、Photoshop内の画像処理するためのモジュール(プログラム群)を作った方です。
この中には、当方が研究していた画像処理分野で、大変有名な方もたくさん載ってます。

最後に

ざっくりですが、当方・研究分野の紹介をさせていただきました。
これからPhotoshopの機能・研究を扱っていきながら、「こういう研究もあるんだ〜」「こういう仕組みになっているのか〜」と思っていただければ思います。
情報系・工業系・数学系大学に通われてる大学生(大学院生)にもおすすめです。

もし、ご興味がありましたら、フォローしていただければ幸いです。
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