shinjiのつぶやき日誌㉞

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今日は漫画の先生の話をしようと思う。
漫画の先生といってもアシスタントとか師匠と弟子とかそんなんじゃなく、
普通に個人で漫画塾を開いていた先生の話であーる。

そんなのあるなんて全く知らなかったけど、漫画家志望時代
岐阜で漫画個展なるものをやってることを知ったので行ってみたら
先生と出会った。
先生の作品じゃなくて生徒の作品の展覧会だったのだ。

隣の市だったので割と距離もなく、なんと月3000円という破格(?)
だったので通ってみることにした。

先生は実績は凄い!
一応元ジャンプで連載してて、単行本まで発行している。
え?それ凄くない?と思ったけど、先生自体はその後上京から帰京し、
岐阜で個人でデザイン専属で仕事している感じだった。
生徒は10人くらいはいたが、岐阜とはいえそこそこ駅傍のいい場所。
教室の家賃だけで赤字と言っていた・・・。
まぁ3000円ではね・・・。私の通っていた絵画教室とか月8000円だったし。

先生は金欲があるわけではなく、ギャグマンガ作家なのにくそ真面目な雰囲気。
ただ漫画家アピールなのか分からないが、手塚治虫が被るような漫画帽をいつも被っていた。
眼鏡で知的風でほっそりなのに正直似合わないと思ったのは内緒にしてある。

非常に厳しい先生で、生徒に対して割と本音でぶつかってくる。
ちょっとお堅いところがあったので、このブログは見つかったら
「勝手に私のこと書かないで」とは言って来るでしょうね(^^;

今でこそアウトソーシングが増えてネットでも委託依頼できる時代だが、
当時はそんなものなく、先生が自力でデザイナーとして独立するのに10年はかかったと聞いた。

実際先生は経営維持だけでいっぱいっぱいで、漫画はほとんど描けてない状態だった。
だがやっぱり漫画に対する思考が奥深く、先生の話は正直頭が痛くなる程度には難しかった。

人を褒めて伸ばすという発想はなく、プロを目指すんだからそれくらいできんくてどうするの?といった感じで厳しく言われた。

一番ムッっとなったのは、漫画のネームを見せたとき、割と自分ではいい感じだと思ったけどやっぱり厳しく、ここが弱いとかキャラが目立ってないとかでダメ出しされてやり直し。
そこで自分の意見を言うと
「あんたすぐあーえいばこういうけどさぁ、編集者相手にもそうやっていい返すの!?」であった。

私には???だった。だって先生は編集者じゃないし、そんなつもりで言ったわけじゃなかったからね。
それをそのまま先生に言ったら「ここはそういう場所だから」って。

私は人に教えるなら褒めて伸ばすタイプだと思う。だって、厳しくして描くことが嫌いになったらそれこそ一番つまらないと思うから。

だから私と先生はあまり相性はよくなかったのだと思う。
先生の厳しさについていけない生徒もいて辞めてった。

後半へ~続く。


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