ベトナム語は有気音と無気音を区別する。
発音する時に、息が出る音と出ない音と考える。
ベトナム語の場合は、、、
有気音:th、kh
無気音:t、c/k
などがいい例かも。
tha と ta
Tho と to
kha と ca
Kho と co
どちらも"h"がついている方は有気音になるので、発音する際に息が出る。
"h"がついてない方は無気音になるので、発音する時、口から息が出てはいけない。
日本語ではおそらく区別していない。私もそうだったように、息が出るとか出ないとか、言われたらわかるけど、それを使い分けるのは難しい。
私がベトナム語を教えている方々も、
「有気音はなんとかいけそうなんですが、無気音の方が難しいです。どうしても息が漏れてしまう・・・」
という。
今でこそ、だいぶできるようになってきたけど、やっぱり意識的に発話していないとついつい息が漏れてしまう。
どうしたものかと、試行錯誤を繰り返し、実際に現地で実験もした結果、案外簡単な方法に辿り着いた。
もうどっちも息が出るのは仕方ない。2つの音をはっきり区別して出せば大丈夫。
つまり、
khaは元々有気音。でも、いつもより意識的に息を出して発音する。
caは無気音だけど、息が漏れてしまうので、極力出さないように発音する。
他も全部一緒。得意な方を意識して伸ばせば、聞き手はその違いを理解してくれ、こちらの発話内容も理解してくれるんです。
「先生、この方法はちょっとズルくないですか?」
と言われました。
確かにズルいというか、できないことを諦めてるというか、まあ賛否両論あると思いますが、
これで通じるならいいのでは?
言葉はコミュニケーションのツール。こちらの発言が相手に理解してもらえればそれで良いと思う。
できないことを補う「工夫」の1つでしょうか。
苦手な方は試してみてください。