イライラしてしまったり、自分の殻に閉じこもってしまったり、頭の中がモヤモヤしていると、不意に涙が出てしまったり大声出してしまったりどうしてもストレスが溜まってしまいますよね。
脳は合理的
脳について勉強したことはありますか?
脳の中なんて考えたことないよ、という人はちょっと考えてみて欲しいです。
野生の動物は自分の将来について悩んだり、食べ物が見つからなくて途方に暮れて丸一日中その場で考え続けたりすると思いますか?
動物の脳内までは確かにわかりませんが、食べ物がなかったら探し回ったり、将来について悲観的になったりとかは想像できませんよね。
つまり、悩んだり将来のことについて考えたりするのってある意味人間らしさとも言えるんじゃないかと思うんです。
それじゃ合理的ではなくて複雑的の間違いでは?
確かに悩んだりあれこれ考えたりしているのって複雑的ですよね。
でもこれって問題の解決に向かった思考でしょうか?
動物なら将来のことに悩む前に食べ物を探すためにひたすら歩き回ったり、獲物を静かに待ちつづけたりしますし、人だって食べ物がなくて3日間飲まず食わずだったら、そのとき人間関係のもやもやについて思考することはありません。
あなたがモヤモヤしているという状態の時、脳の中はどうなっているのか。
結論から言うとこれはデフォルトモードネットワークが働いている状態です。
一番わかりやすいのはお風呂場でシャワーを浴びて体を洗ったり頭を洗ったりしている時でしょうか。勝手に思考がわーっと溢れてきている状態。
このとき脳内ではデフォルトモードネットワークの機能が働いていて脳の中で一番思考しやすいパターンを永遠に繰り返している状態です。
脳は実は合理的にできていて、学習した記憶や感情を定着させるために脳の神経同士を結ぶシナプスを成長させています。
シナプスが成長すると脳内の電気信号はより効率よく流れやすくなり、学習は強化されていきます。
例えば職場や学校で好きな子ができたとしたら、その人の特徴や好きなもの、音楽、仕草、服装、匂い、髪型、話し方様々な情報をインプットしようとします。これってめちゃくちゃ嫌いな人に対しても同じです。
パワハラする上司ならどんなことをしたら怒ってくるのか、どんな発言をするとまずいのか、どんなミスをすると狙われるのかなど上司に嫌われないように怒られないように、怒られた時の記憶やその時の状況などを学習して次回に生かすために定着しようとしているわけです。
だから、シャワーを浴びている時は好きな子のことを考え続けたり、嫌いな上司のことを考え続けたりするわけです。
脳は良い悪いは区別しません。
今現在あなたが学びたいと言う情報を学習して整理するために働き続けます。
神経が太くなり、脳の中で電気信号を効率よく流れるようにする、と言うことは脳にとってはエネルギー消費が減ることに他ならないからです。
対策
無駄なことに脳を使いたくないのであれば、まず自分がそういう状況になっているんだな、と俯瞰した状態で自分に気づきましょう。
可能であるなら嫌な人から離れる行動をとりましょう。
何か別のものに集中できるような趣味や、別の仕事を探す、引っ越すなどしましょう。
瞑想や運動も良いです。
脳に無駄なことに集中させないためには、別のことに集中して脳にそっちの方が重要であると意識させなければなりません。
ひとりで解決が難しいようなら誰かに相談に乗るのも良いでしょう。
人から質問してもらう、と言うのも脳に負荷がかかりデフォルトモードネットワークは引っ込むからです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。