二級建築士構造の問題解説!ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した

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今回は以下の問題を解説します!

ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した

↑二級建築士構造平成24,29年No.12で出題されています

この問題は
①含水率が20%以上であるとどうなるのか
②許容せん断耐力を低減するとどうなるのか

以上2点を覚えることで理解ができるかと思います。

では①ですが
含水率=部材に含まれている水の割合です。
20%以上あるということは水分をたっぷり含んでいるため部材としては弱くなります。

そして②ですが
許容せん断耐力とは
許容とせん断と耐力に分けて考えます。

許容は許される範囲、つまりここまでなら耐えられると考えて設定されるということです。

せん断とは部材を刀で切るイメージで力を加えることをいいます。

耐力はそれ(今回はせん断)に耐える力のことをいいます。

まとめますと
部材を刀で切るようなイメージの力に耐える力をここまでなら許すと考え設定した力のことをいいます。

例えば許容せん断耐力が20Nと言われれば
20Nまでは部材が耐えられるだろうと考えられているということです。

よって問題に戻りますが
ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した

これは木材が弱い状態であるので接合部が耐えられると想定される力も弱く(低減)しなければならない→〇か×か?ということです。

当然回答は〇になります。
許容せん断耐力を割増してはいけないので他の問題と混同しないようにしっかり覚えましょう!

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