最小あばら筋比の規定用途について解説

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今回は1問のみ解説します。
最小あばら筋比については調べるとたくさんの記事があったので問題についての独自の解釈を私のサービス受講生用に記したいと思います。

最小あばら筋比は、曲げひび割れの発生に伴う急激な剛性の低下を防ぐために規定されている
↑一級建築士構造令和元年No.12で出題されています

こういう問題ってなんとなく正解だと考えてしまいませんか?
大きいとか小さいとか言われると問題文が間違っていそうな気がしますが語句説明の場合はどこが間違っていそうかわかりにくいためかなりやっかいな問題だと思っています。

さて問題に戻りますが先ほどの問題は間違いの選択肢になります。
どこが間違っているかわかるでしょうか?


正解は
最小あばら筋比は曲げではなくせん断ひび割れを防ぐために規定されている
でした!

このような問題は問題文を脳内でイメージして覚えましょう!

あばら筋→あばら骨と同じようなものだと考えましょう!
あばら骨の説明は不要かもしれませんが胸部にある曲がった骨ですね。
左右12対あり臓器を衝撃から守る役割を果たしています。

あばら骨は衝撃には強いですがあばら骨が有っても体を曲げることはできますよね?
もしあばら骨が今のような形ではなく、盾のように1枚の大きな骨だったら隙間がなくなるため刺されたときにあばら骨の間をすり抜けて臓器が傷つくことはなくなるかもしれませんが代わりに上体を曲げることができなくなりますね。

同様にあばら骨が縦格子のように配置されていても体は曲がらなくなってしまいますね。
イメージできなければ本や定規を脇腹にあてた状態で体を曲げようとしてみてください。

という訳で、あばら筋もせん断には効果を発揮しますが曲げには効果はありません。先ほどのイメージのように縦格子のように配置されている鉄筋=主筋が曲げに対抗するために存在しています。柱や梁は人間のように曲がってしまっては困りますからね(笑)

過去問解説は以上になります!
今回の内容でわからないことがあったりもっと知りたいことがある方は建築士の学科試験勉強法を以下のサービスにて提供しておりますので見ていただけますと幸いです。

今回の内容は当サービス受講生からのご質問でした!
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