Raspberry PiでUbuntu Desktop 21.10を利用する際の問題

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Raspberry PiでUbuntu Desktop 21.10を利用する際の問題


Ubuntu Desktip 21.10 が少し前にリリースされました。当初、21.04 版を利用していましたが特に大きな問題はなかったのですが、再インストールをしたところ、Raspberry Pi のイメージ作成ツールで選択できる OS が、21.10 に変わっていました。実験用なので気にせずにインストールしたところ不規則にフリーズしてしまうという問題が頻繁に起きる事がわかりました。この記事では、その対策を紹介します。


問題は、突然固まる!

Raspberry Pi に最初にインストールしたのは、「Ubuntu Desktip 64-bit 21.04」でした。特に問題なく、動作していました。次に、「Raspberry Pi OS」をインストールしてこちらも問題なく動作していました。

Ubuntu のデスクトップで一通りの実験をした後、一旦クリーンインストールの状態に戻して試したい事があったので、一旦前の OS を消去して新たにインストールをしました。


ところが、Ubuntu のデスクトップ OS の選択肢が、Raspberry Pi のイメージ作成ツールが更新されていて、「21.10(Impish Indri)」になっていました。このバージョンは、2021 年 10 月 14 日にリリースされたばかりの物です。

あくまでテスト用なので、あまり気にせずにインストールしたところ問題があることがわかりました。

問題は、何の前兆もなしにキーボードとマウスが使えなくなるフリーズ状態になる事です。

当初、2台のディスプレーを接続していたところ、インストール中に固まってしまって、インストール自体が不能になってしまいました。

最初は、書き込んだイメージがおかしいのかと思い、何回か書き直してみましたが変わりませんでした。どうやらイメージの問題ではないようでした。

ディスプレーを1台にすると改善します!

そこで、ディスプレーを1台にすると取り敢えずインストールは殆どのばあいできるようになりました。ただ、何回か、「21.10」をインストールしましたが、数回は、ユーザー名やパスワードを設定する画面で固まることがありました。それでも、電源を強制遮断して、インストールを再試行すると大抵はインストールはできました。

そこで、第 1 の回避策は「ディスプレーを1台にしてインストールする」というのがポイントです。

使用中にフリーズする!

インストールを無事に終了しても時折フリーズして利用できなくなります。 次に試したのが、USB のワイヤレスのキーボード・マウスからワイヤー接続のキーボード・マウスに変えてみましたが問題は変わりません。Bluetooth のキーボード・マウスでも同じでした。

インストールが無事に終わったので試しに、ディスプレーを2台接続すると立ち上げの途中でフリーズしてしまいました。どうやら、ディスプレー周りのドライバーか何かの問題のようでした。

解決策は?
そこで、インターネットで検索してみたら。。。。

ありました!

やはりディスプレー周りの問題のようでした。

一応対策としては、

/boot/firmeware/config.txt の設定を書き換えると問題が発生しなくなります。

$ sudo vi /boot/firmware/config.txt
を実行して、ファイルの中の

dtoverlay=vc-kms-v3d
の行を

dtoverlay=vc-fkms-v3d
に変更して、リブートします。

$ sudo reboot
これで取り敢えず普通に使えるようになります!

まとめ
Ubuntu のデスクトップ OS の最新版「21.10」は、2021 年 10 月 14 日にリリースされたばかりで、まだいくつか問題があるようです。

実際に使っていて、一番問題だったのが、使っていて突然固まったりしてインストール自体もままならない事でした。幸い、インターネットで検索したら回避策が見つかったのでこの記事で紹介させて頂きました。

余り、すぐに最新版に手を出す方ではないのですが、開発中の場合などは、動作していたものが突然動かなくなったりする場合もあるので、開発が終わるまでは大きな環境の変更をしない方が無難です。

ちなみに、この問題は、前のバージョン(21.04)では起きていませんでしたし、Raspberry Pi OS でも起きないので、ハードウエアの問題ではありません。純粋に OS の問題です。
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