全部やる方が簡単か?

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全部やる方が簡単か?

プログラミングの学習だけではありませんが、「全部」勉強する方が簡単です。しかし、全部勉強したとしても、全てが身につくわけではありません。実際に効果があるのは「必要なことに集中」して学習する方法です。この記事では、ポイントを絞ることの大切さについてまとめてみました。


なぜ全部やる方が簡単か?
全部学習する方が簡単なのには理由があります。 その理由とは、「考える必要がないから」と言うのが一番の理由です。 本ならば最初から最後まで勉強すれば良いということになります。学校へ行く場合でも、学校のカリキュラムを一通り勉強すれば良いので余り考える必要がないので簡単です。

学校の場合は大抵は試験があると思いますので、ある程度の「知識」は身につくと思いますが、実際に使える物になるかは別の話になります。

試験の勉強も、試験の範囲を全部勉強する方が時間はかかりますが簡単です。 十分に時間をかけて勉強できる場合には、一通り全部を丁寧に勉強する方が確実ですし、外す可能性も低くなります。

問題は時間が無い事!
全部やると言うのは、十分に時間をかける事ができて、一つ一つを丁寧に理解しながら進める事ができる場合には有効な方法です。 しかし、時間が限られている場合が多いのが現実です。十分な時間が無いのに全部やるのは、当たり前ですが無理があります。 十分な時間をかけずに形だけ全部やったとしても、身につくものは限られてしまうと言うのは、敢えて説明しなくてもお分かりかと思います。

試験勉強でも直前に勉強する場合は、全部やるよりはポイントを絞って勉強した方が効果が高いと言うのは経験された事があるかたも多いと思います。試験前に、試験に出そうな場所に山をかけて勉強すると言うのは、やった事がある方も多いかと思います。また、苦手な部分を重点的に勉強すると言うのも一つの方法です。

ここで、ポイントとなるのは、「出そうな箇所」や「苦手な部分」を特定しないとこのような勉強法はできないと言うことになります。 全部やる場合は、最初から最後までやれば良いだけなので、余り考える必要はありませんが、「出そうな場所」、「苦手な部分」を特定するためには、それなりの準備(下調べ)とそれを分析する(考える)事が必要になります。しかも、それを短時間でやる必要があります。

当然、時間をかけて全部やる場合よりは、難しくなります。これが「全部やる方が簡単」と言う根拠です。

出来るようになるためのステップがある!
実は、勉強して出来るようになるためには、ステップがあります。 まずは、勉強して知識を身につける、つまり「頭でわかる」が最初のステップです。 その次は、身につけた知識を利用して「練習」する必要があります。頭でわかっていても、実際にやってみると上手くできない場合が多いはずです。きちんと知識を使えるようになるためには「練習」が絶対に必要です。

そして、最後のステップが「本番」を体験する事です。「練習」はあくまで練習で本番とは違います。実際に本番を体験しない限りは、使いこなす事は難しいのが現実です。

これをプログラミングを例に当てはめてみると。 知識は、プログラミング言語を勉強して、基本的なプログラムの書き方をまずは知る(覚える)必要があります。プログラミンング言語に限らず、データの構造や、プログラムの流れ(フロー)など基本的なことをまずは知る必要があります。 基本的な書き方がわかったら、次は練習問題や例題のプログラムを作ることです。これを繰り返すことで、基本的なプログラムを書くことが出来るようになります。 しかし、この段階では、例えば、依頼された仕事のプログラムを各レベルには行かないのが普通です。実際に、大きなプログラムを作ってみてようやく、仕事としてのプログラミングのレベルへの第一歩を踏み出すことが出来るわけです。

この「勉強」ー「練習」ー「本番(実践)」ー「勉強」・・・・と言うステップを繰り返すことで、プログラミングのスキルやレベルが向上していきます。このレベルアップの一番重要な要素は、このステップを繰り返した回数が実は一番重要になります。

全部やることの問題点は?
全部やるのは、確かに必要ですし、重要なことですが、問題は時間がかかってしまう事にあります。 特に、「勉強」にも時間がかかりますが、勉強した事を「練習」するにも時間がかかります。そして、総決算の実践をするのにも時間がかかってるのは言うまでもありません。

ところが、仕事でプログラムをするのに、「全部」勉強する必要があるかというと実はそうではありません。 仕事によりますが、「必要なエリア」を抑えれば、全部勉強しなくても、仕事のプログラムはできます。 従って、まずは、少ない知識で出来る仕事を想定して、勉強する事を絞って、この出来るようになるステップを短期間で回すことを考えた方が短期間で実力を身につけることが可能になります。

そのためには、少ない知識で出来る仕事を見つけて、それに必要な知識を絞って、勉強、練習、実践を出来るだけ短時間でやる方法を見つける必要があります。特にプログラミングは、勉強する内容は山ほどあります。一通り勉強などと言っているとすぐに数ヶ月は経ってしまう物です。山ほどあるプログラミングの技術の中で、必要な技術を上手く抜き出して、仕事に繋げる事ができないと、実際にプログラミングで稼ぐのは難しくなります。

プログラミング技術は、常に進歩しながら変化しているので、「全部」を追いかけていると、一流のプログラマーでも時間がいくらあっても足りません。この世界では、沢山ある技術の中から自分に必要になる技術を見つけ出して取り入れていく力がないとなかなか生き残れないものです。

まとめ
プログラミングの世界では、全部勉強するのには膨大な時間がかかります。 必要なのは、「的を絞る」事です。自分に必要な技術を見極めて、短期間で「知識の習得」「練習」「実践」を多くこなすことができないとなかなか生き残れません。全部やるのは、余り考えないで済むので簡単ですが、時間がかかって、使えるようになった頃には次の技術がとって変わったりする場合も多くなります。

エンジニアの世界は勉強は仕事の一部ですが、何をどれくらいの時間をかけて勉強するかを考えないと技術の進歩にはついていけません。

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