プログラミングの実績のアピールの仕方

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プログラミングの実績のアピールの仕方

仕事を受注するに当たって、「実績」は一つの評価基準です。いかに実績をアピールするかで仕事の受注も変わってきます。この記事では、実績をアピールする一つの方法を紹介します。

実績とは何か?
最初に、実績とは何かを考えてみます。 簡単に言って仕舞えば、実際にやった成果というのが実績という事になります。 ところが、実績をアピールするという事になると、実は結構むずかしいものです。

例えば、「経験 5 年」というのが実績かというと、少し疑問ですよね? 大切なのは、5年間で何をやってきたかという事が実は一番大切な事です。従ってこの表現だけだと、アピールされた側でも判断に困るのが普通です。


この実績のアピールは、フリーランスが仕事を受注する時だけではなく、就職活動でも必要な物の一つです。 特に英語のレジュメを書く場合には、このアピールの仕方次第で面接に辿り着けるかの明暗を分ける事の一つです。

ポイントは、今までどんなことをやってきたかを出来るだけ具体的に示すのが大切です。

具体的とはどういうことか?
そこで、今までの実績を具体的に示してくださいと言われた時、あなたならどのように示しますか?

よく見かける表現には、「XXX の開発に従事した」とか「OOO のプロジェクトに参画した」と言われる方がたくさんいらっしゃいます。具体的な開発名やプロジェクト名が挙げられているので、「具体的」に説明した様に見えるので、こうした表現を使う場合が非常に多くなっています。

実は、「XXX の開発」とか「OOO のプロジェクト」というのは、「場所」を示しています。大切なのは、その中(場所)で「あなた」が「何」をして「どうなったか(結果)」です。これを、きちんと表現して、初めて具体的に示す事になります。


これを、アメリカでは「役割と責任(Role and Responsibility)」と呼んでいます。これに、結果を加えると初めて具体的な実績としてアピールできる事になります。 要は、その開発やプロジェクトで、割り当てられた役割は何で、どんな責任(決定権や成果)を求められて、実際にそれができたのかできないかと言うう事を説明するのが実績にアピールです。

失敗も成果の一つです!
もう一つ大切なことは、実績のアピールというと「成功した事」や「上手くいった事」が中心になりが時ですが、実は「失敗」も大きな成果になります。

失敗を成果としてアピールする場合には、もう一歩踏み込んだアピールが必要です。 どういうことかというと、失敗はあくまで結果であって、「失敗から学んだ事」は成果になります。失敗ときちんと向き合って、失敗の原因や問題点を明らかにして、将来につなげるというのはとても重要な事です。失敗にきちんと向き合う人は同じような失敗を繰り返さない場合が多いと思いますが、その辺は評価の対象になります。


逆に上手くいった場合は、「たまたま」という場合も多く、上手くいった要因の分析も十分ではない場合も多く、それが、本当にその人の「実力」であるのかは疑問が残るのが普通です。従って、面接などを行う際は、「大変だったこと」や「苦労した事」を聞くケースが沢山あります。上手くいった場合でも殆どの場合は、何らかの問題や課題はあるもので、そうしたものを認識しているか、工夫したところがないかがなどに、「真の実績(実力)」をみるポイントがある場合が多いからです。

うまい実績のアピールとは?
さて、いろいろポイントを紹介してきましたが、この記事で紹介する「実績のアピール」とは、実はここ数日紹介してきた「ドキュメント」です。ドキュメントは実際は、直接実績をアピールするものではないのですが、ドキュメントを見ると、その人の経験レベルや実力がよくわかる場合が多いからです。

実績のアピールの一番の問題は、多くの場合「自慢話」になりやすいからです。 ところが、実績を知りたい人は、自慢話を聞きたいわけではなく、実績を通してその人がどのような仕事をするかを知りたいというのが興味の中心です。そこで、良いことを並べた話をしても、話半分程度にしか評価しない場合が多いのです。効果的なアピールには根拠が必要です。その根拠として要点を押さえたドキュメントが提示できると効果が高いという事です。

就職の場合の示し方は少し違いますが、フリーランスで仕事を受注したい場合、しかりしたドキュメントを作成して提案できると、それだけで差をつけることが十分にできます。 相手の要望を的確に把握して、必要な情報をわかりやすく提供するドキュメントを提示できると、上手くいく場合が多くなります。むしろ良い事を並べた経歴よりは大きな説得力があります。

まとめ
仕事を受注する上で、実績のアピールはとても重要です。アピールの際は、自慢話にならないように、アピールのポイントを絞って、相手の興味がある部分を中心に実際に「あなたがやったこと」をその結果・成果を含めて伝えることが大切です。

直接的なアピールも大切ですが、しっかりしたドキュメントは、これまでやってきた仕事への取り組み方が出るものです。良いドキュメントを作成する習慣がつくと、プログラマとしての資質も確実にアップするものです。コーディングに集中しがちのプログラミングの学習ですが、ドキュメントの作成を意識して行うことで、成長のスピードは大きく変わっていくものです。しっかりしたドキュメント自体が、実は大きな実績です!
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