映画『あん』

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この映画は千太郎(永瀬正敏)が営むどら焼き屋に
この店で働くことを懇願する老女、徳江(樹木希林)が現れ
どらやきのあん作りを任せることに。
徳江の作ったあんはあまりに美味しく、みるみる店は繁盛。
しかし心ない噂が、運命を変えていく…というストーリーです。

映画の中では徳江が大切に大切に、美味しいあんを丹念に作っていくシーンが
とても丁寧で繊細に優しく温かく描かれています。

“小豆が見てきた雨の日や晴れの日を想像すること、
どんな風に吹かれて小豆がここまでやってきたのか
旅の話を聞いてあげること”

このセリフを聞いて、だからこそ美味しいあんが作れるのだなと思いました。
小豆の背景まで感じて、丁寧に接して敬意を込めてあんを作る。
人との関わり方も同じだなって思います。

ついつい人は相手が発した言葉だけ、
表面的な部分だけ受け取って判断してしまいがちです。
その人の背景、家族との関係、今日の体調、何か落ち込むような出来事があったのかもしれない、大変だったのかもしれないと
背景まで意識する事ができたら、表面的な言葉に囚われずに
少しでも相手を理解しようという気持ちが湧いてきたら…
私もそういう気持ちで人と関わって行けたらいいなって思います。

この映画では心ない噂で運命が変わっていく様子も描かれていますが
徳江は噂を流す人を責めるわけでもなく、
淡々と自分の運命を受け入れています。

そして関わった全ての人に
深い愛情を注ぎ、注がれています。
人も物も動植物でも同じように大切にしてきたからこそ
そんな豊かな人生になったんだろうなって。

私もそんな人を目指したい!って
心から思える映画でした♪





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