外科医に対して医療機器と建築の両方を営業した経験から。それぞれの魅力について。

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ビジネス・マーケティング
今日はある大学病院の外科医に対して病院建築の発注方式や設備のトレンドについて話した。外科医は興味津々に話を聞き感謝してくれた。「はじめて知りました」を繰り返してくれた。確かに外科医と病院建築の距離は遠い。病院の建替に関わるのは一生に一度くらいなので建築に対する知識はほぼない。話をしていて前職の医療機器メーカーとして外科医の関わってきたときと大きな違いを感じた。医療機器は外科医が毎日使う道具なので、メーカー側以上に外科医の方が扱いが上手い。さらには他社との使用感の違い、臨床に使った外科医しかわからない利点や弱点、それが現れるシチュエーションまで理解している。だから医療機器のメカニズムとか開発レベルの質問や鋭い意見がバンバンくる。医療機器営業になったばかりのときは質問の意味さえ分からなかったし、上手く答えることもできなかった。でも経験を積み、色々な外科医と話す中で自分でも感謝して頂けるような回答ができるようになった。入社して2年がたった頃ある外科医から手術の立会い後に3分程度相談を受けた。そのときは上手くできたわけでもなく65点位の出来だったが、なぜか「次に相談されたら絶対上手くできる」という自信が溢れてきた。それから商談のレベルが数段上がったし、自分でも納得できる話ができるようになった。医療機器営業はとても面白くやりがいのある仕事であったのは間違いない。医療のスペシャリストに対して医療の話をする。だから「教えていただく姿勢」が大事。同じ外科医でも専門と専門外の話をするかで当たり前だか全然やり方が違ってくる。医療機器営業は面白い。でもプロジェクトの大きさや影響力はゼネコンの方が圧倒的に大きい。この違いを体感できたことは貴重だ。
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