現代人は1つのタスクをこなす時間がメチャクチャ短くなっているというハーバード・ビジネス・スクールの研究!

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ビジネス・マーケティング
今回は1つの仕事に費やす時間についてです。

まぁ、仕事と言っても様々なのですが、みなさんは1つの仕事を終わらせるのにどのくらい時間をかけていますか。

簡単な打ち合わせなら5分くらいで済むものもあれば、何かの計画書を作るのに何時間も要することもあるでしょう。

では、平均でどのくらいだと思いますか。

今回は主にCEОを対象にした研究ですが、みなさんにも当てはまることもあるかもしれません。

昔のCEОが1つのタスクにかける時間とは?

1970年ごろ、ヘンリー・ミッツバーグは、CEОたちの日常的な仕事のパターンを調べた。

その結果、CEОを勤務中、1つのタスクに対する時間は平均で9分だった。

つまり、その時代のCEОたちは1つのことにそれくらいしか時間をかけず、次から次へと仕事をこなしていた。

この研究は古いものですが、最近のもあります。

最近の方はどうなんでしょうかね。

現代のCEОが1つのタスクにかける時間は?
2017年、ハーバードビジネス・スクールの研究者たちは、6か国の1,114人のCEOの行動を測定し、機械学習アルゴリズムを通じてCEОの日記の詳細なデータを解析してしらべた。

このアルゴリズムは、「リーダー」と「マネージャー」という2つの異なる行動タイプを明らかにした。

その結果、リーダーは様々な高レベルの会議に重点を置き、マネージャーはつ1対1の会議に重点を置いていた。

そして、CEОが1つのタスクに対して使う時間はなんと5.3分だった。

一方で、下の層はより短い時間で多くのことを求められ、仕事のペースも速まっていた。

つまり、じっくり1つのことに集中できないような環境になっているみたいですね。

ちょっと一言

これって、マルチタスクの最たるものです。

マルチタスクって同時にいくつかの作業をこなしていくことです。

一見、生産的に見えますが、実は人間の脳って1つのことしか考えられないようになっているのです。

でも、あれこれ色々できるのは注意を一回ずつ切り替えているのです。

切り替えれば切り替えるほど脳には負担になります。

ということは、それだけ脳が疲弊している状態で仕事をしているので、大したことはできていないのです。

ただ、速く色んな事をこなしているように思ているだけで仕事をした気分にはなれますが。

マルチタスクのいけなさが少しわかっていただけかと思います。

では、その代わりにどうすればいいかというと、シングルタスクにすればいいのです。

シングルタスクというのは、一点集中という意味です。

一つのことに集中して取り組めば、生産性が高いので終わるのも速く、質も高くなります。

その上、本当に集中できているとフロー状態(没頭している状態)(スポーツで言えばゾーン)で終わらせられれば、達成感を感じられ、満足感や幸福感が得られます。

とは言え、シングルタスクと言っても1日同じことに没頭するのは不可能です。

ですので、1日に3くらいタスクを用意して、1時間ずつ切り分ければ十分です。

ちなみに、フロー状態は子供が本気でゲームに熱中している時と同じです。

あの状態を仕事や勉強でやるのはせめて1時間が限度かなーと思います。

ですので、最初は30分できれば良いくらいに思っていて、そこから1時間、2時間、3時間・・・と時間を長くしていけばいいと思います。

僕もブログ1つ書くのに大体1時間くらいです。

それ以上書いても、ダラダラ書いていて、「これって本当に必要な情報なんだろうか」なんて思ってしまうので、まぁ1時間が限度かなと思っています。

もちろん、他にもやることはあるので。

ちなみに、1つ集中し終わって、次のことをやるのはマルチタスクとは言いません。

マルチタスクとは、数分ごとにやることを切り替えていくことを言います。

ですので、一つひとつに集中するように心がけてください。

参考文献
The Nature of Managerial Work
ceo behavior and firm performance

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