難しいことであってもそれが脅威に感じるかどうかで成果が変わってしまう!?

記事
学び
今回は難しいことでも成果を出せる人と出せない人の違いついてです。

例えば、高校生とかならテストに強い人がいたり弱い人がいたりと。

サラリーマンなら自信を持ってプレゼンできる人もいればそうじゃない人もいますよね。

あれって何なのかでしょうかね。

今回はプレッシャーやストレスに弱い方が本番に強くなれる方法を紹介します。

難しいことでも成果を出せたりそうではなかったりする違いは?

クレルモン・フェラン大学のジャンクロード・クロワゼたちは、認知能力の尺度として、Raven Advanced Progressive Matrices Test(知能検査)を採用した。

そして、この実験では、人間の心と体をつなぐ生理現象を利用した。

人の心拍は、集中している時ほど(認知的負荷が高い時ほど)、安定している傾向にある。

これは精神活動(集中)の代謝要求を反映した現象で、心拍数が多いか少ないはその人の思考量の多さを意味する。

つまり、認知的負荷が高いほど心拍数は安定し、認知的負荷が低いほど心拍数は不安定になる。

研究者たちは、理系の学生たちは心理学の学生たちより頭がいいというステレオタイプを使った。

そして、両方の学生たちに上記の知能テストを受けてもらった。

その結果、心理学専攻の学生たちがこれは知能テストだと言われてテストを受けると(つまり自分たちのグループの知的能力に関するネガティブなステレオタイプを思わせるリスクにさらされると)、理系の学生たちより点数が低かった。

一方で、このテストは基本的にパズルであり、知的能力を測るテストではないと告げられると(ステレオタイプの脅威が取り除かれると)科学専攻者と同じくらいの点数をとった。

また、研究者たちはテストの過程で被験者全員の心拍数も測定した。

その結果、知能テストだと言われた被験者全員の心拍数は安定していた。

つまり心理学専攻者(ステレオタイプの脅威下にある)も、科学専攻者(あまりステレオタイプの脅威にさらされていない)も、かなり認知負荷を負っていたということ。

2つのグループ間で異なったのは、心拍数と成績の関係だった。

科学専攻者は難しいテストだと感じるほど高い点数をとり、心理学専攻者はテストが難しいと感じるほど点数が低かった。

心拍変動指数を使用してメンタルワークロードを評価したところ、能力が低いと思っている心理学専攻者は、破壊的なメンタルロードを脅威に感じることにより知的パフォーマンスを損なうことがわかった。

一方で、ステレオタイプのプレッシャーがほとんどない科学専攻者は、テストに対して建設的に関与していた。

要するに、難しくてもそれが脅威に感じるかどうかで結果が変わってしまうのですね。

ちょっと一言

つまり、実験では「基本的なパズル」だと言われたことで、心理学専攻者は科学専攻者と同等の成果を出せたのです。

ちなみに、欧米では心理学は理系に入るのである程度理系の知識はあったと思います。

それはいいですが、要するに「ゲーム」だと思えばいいのです。

「そんなことをして失敗したらどうするんだ」と思ったと思います。

ですので、「ほんの少しだけこの部分だけはゲームとしてやってみよう」みたいな感じで失敗しても十分取り戻せることをゲーム化してください。

高校生なら単語テストや簡単な計算問題をゲーム化したりしてみてください。

で、慣れてきたらレベルを上げて次のステージで経験値を稼いでください。

後はこの繰り返しです。

とりあえず、ゲームだと思って楽しんでやってみてください。

参考文献
Stereotype Threat Undermines Intellectual Performance by Triggering a Disruptive Mental Load

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す