結局のところストレスって受け止め方によって大きく変わってしまうんじゃないの!?という実験

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今回はストレスについてです。

みなさんは普段、どのくらいストレスを抱えたりしていますか。

社会人だったら相当色んなことを言われたり、高校生なら学校のテストや受験でストレスになっているかもしれません。

ですが、一方で同じことをやっていても全くストレスの「ス」のじも感じていない人もいますよね。

憎たらしいったらありゃしないですよね。

ですが、彼らは受け止め方が違うのです。

「はっ!?何それ?」って思いましたよね

今回はそういうストレスの受け止め方についての研究を紹介します。

受け止め方次第でストレスはなくなる!

ウォルタルー大学のスティーブン・スペンサーたちは、ストレスと不安の生理的指標である平均血圧(MAP)を測定する実験をした。

まず、黒人学生と白人学生にこれからしてもらうタスクに対する生理的反応を測定するという理由で、心電図電極を装着してもらった。

さらに、学生たちの血圧の基準値を集めた数分後に認知能力テストを受けてもらった。

これは遠隔連想テスト(RAT)と呼ばれるもので、1問に3つの単語が示され、被験者はそれに関する4つ目の単語を選ぶように言われた。

例えば、「ネズミ」「熟成」「ブルー」という単語が出てきたら、「チーズ」と解答する。

これによって、学生たちは認知能力を試すテストだと理解した。

その際、グループを2つに分けた。

一方は、そのままステレオタイプの脅威下に置かれたグループで、それ以上の情報は与えられなかった。

もう一方のグループは、「人種的に対等なテスト」だと伝えられた。

つまり、黒人と白人の成績は常に同じくらいのレベルにあり、黒人が大多数を占める大学の人種混合の研究チームが作成したという情が与えられた。

これによって、黒人がステレオタイプの脅威とは関連性がなくなった。

その結果、「人種的に対等なテスト」だと伝えられた(ステレオタイプの脅威下にない)白人と黒人の血圧は、血圧計をつけたよりテスト中に向けて下がっていった。

一方で、そのテストが認知能力を測るテストだと言われた時も白人学生の血圧は下がっていた。

ところが、同じグループの黒人学生の血圧は、テスト中に非常に上昇していた。

つまり、血圧が上がったということ(生理反応)は、明確に不安だったということです。

ちょっと一言

この研究では、「対等」という言葉が使われていました。

理由として、黒人は認知能力が低いというステレオタイプが黒人自身も含め、誰にでもあるからです。

こういう思い込みでストレスかどうかになって、結果を左右してしまうのです。

じゃあ、実生活でみなさんがどうやって使えばいいかというと、もちろん「対等」というのは意識してください。

年上であろうがどうであろうが、人としてはみんな対等です。

これって意外と盲点だと思います。

「私って、みんなよりできないから」と思って自分を低く見る必要は全くありません。

それが足かせになっていたら、人生がもったいないです

それ以外は、自分の思い込みをなるべく意識して、自分の中で反論してください。

例えば、「仕事ができない」→「とは言ってもみんなを取りまとめるのがうまい」とか。

要するに、思い込みがストレスの原因になっているので、まずは自分の思い込みを根こそぎ書き出してみるところから始めてみるのが良いと思います。

思い込みって無意識なので、なかなか自分じゃなかなか気づきにくいです。

ですので、「これって、思い込みかも」と思ったら、すぐにメモして、後でその思い込みに反論してください。

もっとも、思い込みを意識するだけでも大分思い込みから抜け出せて楽にもなれます。

結果的に、ストレスも軽減されると思います。

参考文献
The psychology of stereotype and social identity threat
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