テストステロン値が高まれば攻撃性が増すという動物実験がある一方で競争が関係しているという研究も!

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「テストステロン」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

まぁ、普段使う言葉でもないので知らないほうが普通です。

これは男性ホルモンのことで、リスクをとったり、自信や競争、攻撃を促すホルモンだと一般的に言われています。

で、すぐにこう思ったのではないでしょうか。

競争したり、すぐ攻撃してくる人ってテストステロンが多いんじゃない?と。
実はそうなんですよ。

テストステロンが多いとリスクをとりやすくなるみたいなんですよ。
ただ、そこには生物学的な理由もちゃんとあるのです。

テストステロンが高いとリスクをとりがちになる!?

ユニフォームド・サービシズ・ユニバーシティ・オブ・ザ・ヘルス・サイエンシズのサラ・クーパーたちは、オスのラットに思春期後期に始まるテストステロン(7.5 mg / kg)を少なくとも4週間与え続けた。

それから、二つのレバーを選択させた。

一方は、安全なレバーでそれを引けば少量のエサがもらえた。

もう一方のレバー危険で、それを引くと大量のエサとともに足に電気ショックを与え、その衝撃を徐々にに強くしていった。

3つの衝撃強度は1.0、1.2、および1.4 mA / kg。

その結果、テストステロンを与えられたラットが選んだのは危険なレバーの方だった。

研究者たちによれば、「足に電気ショックが受けるリスクがあっても、大量の報酬に対する欲求が強くなるほど、リスクに対する耐性も強くなる」という。

ちなみに、同化アンドロゲンステロイド(AAS)は、人間の衝動的で制御されない攻撃的な(「怒り」)を増加させ、動物の攻撃的な行動をとることで知られていた。

ただし、AAS誘発攻撃の基になるメカニズムは不明だった。
潜在的な要因として、AASによるリスクテイクの増加や衝動性などが可能性ががあった。

ショックのリスクにもかかわらず、大きな報酬に対する好みの増加は、リスク許容度の増加と一致していた。 

テストステロンが高いとリスクをとりやすくなるみたいですね。
ですが、ただリスクをとることが目的ではないようです。

テストステロンは競争のため!?

セントラル・ランカシャー大学のジョン・アーカーは、テストステロンと攻撃性の関係はずっと複雑だと主張。

攻撃性や支配性に関連しているが、その証拠は弱い。

研究者は、「テストステロンは思春期に中程度のレベルに上昇し、生殖生理学と行動をサポートし、生存競争で急激に変化する。若い男性を含む性的興奮は、テストステロンのレベルをさらに上げるでしょう。これにより、攻撃性を含む直接的な競争行動が促進されます」と説明。

つまり、競い合うためにテストステロンが上昇し、そのせいで攻撃性が高まるということです。

一方で、男性が子孫の世話をする場合、テストステロンのレベルは低下するようです。

まぁ、生物学的に理にかなっていますよね。

子孫を残すために女性をゲットするようにテストステロン値を高め、競争に勝てば、別にもうテストステロンはそこまで必要はなくなるのですから。

ちょっと一言

最初はテストステロンって嫌なホルモンだなと思ったかもしれません。

でも、実はこのホルモンが多い男性は女性から魅力的に見られるのです。

もちろん、テストステロンだけですべての魅力が決まるわけではありませんが、リスクをとり強さがあれば、女性から見た時に自分の子供を残すのにふさわしいと思われるのです。

じゃあ、テストステロンを高めればモテるんじゃんと思ったと思います。

テストステロンを高める一番の方法は筋トレです。

特に上半身(胸、肩)は女性から見た時に魅力的に見えるのです。

ということで、今日からプッシュアップ(腕立て)をやることをおススメします。

ちなみに、睡眠不足だとテストステロンが減少します。

ですので、睡眠を十分にとり、バランスよく食事を摂ってください。


参考文献
Testosterone Enhances Risk Tolerance without Altering Motor Impulsivity in Male Rats
Testosterone and Human Aggression: An Evaluation of the Challenge Hypothesis
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