「お祓い」と聞くと神職の方が行う特別な行事と考えがちですが、本当のお祓いはふだんの掃除と同じとお考えください。
部屋で掃除機をかけることも、埃(ほこり)という不浄を祓う「お祓い」です。
決して難しくもなければ、特別な行為でもありません。
これから不定期ながら数回にわたって、外的な霊障を受けたときはもちろん、そうなる前の霊的護身の方法をご紹介します。
外部からの霊的攻撃は、事前に対策を講じることで防御の力が増します。
また、いくつかを複合的に 取り入れることで、一層の霊験が期待できるでしょう。
1.塩による祓い
お祓いと聞いてもっとも身近で思い浮かぶのが塩だと思います。
塩の祓いに用いるのは精製塩ではなく、海水を煮詰めた粗塩が良いです。
粗塩は海という「水」から生まれて、「火」によって作り出さ れます。
水と火は生命の根源であると同時に、人を死に至らしめる破壊的パワーを持っています。
そんな人智の及ばない力を秘めたものだからこそ、人智の及ば ない災いから身を護るのにふさわしいでしょう。
塩を用いた方法で一番手軽なのは、ふりかけることです。
外出先から帰宅して玄関に入る前に塩を使います。
風水で、玄関は人 体の口に当たるといわれます。
知らず知らずのうちに着いてしまったウイルス(悪い気)を体内(室内)に入れないという意味で 家に入る前に、塩で処理してしまいましょう。
やり方にルールはありませんが、神社のご祈祷で神職の方が大幣を左・右・左と振るため、これにならって左・右・左と肩にかけても良いでしょう。
また、「持ち塩」として常に携帯す るのもおすすめです。
大さじ1程度の粗塩をチャック式ビニールパックに入れて、出先で「なんとな くイヤだな」と感じたときに使っても良いと思います。