今日は初夏を思わせるような陽気でしたね。
さて、今日から七十二候では「鴻雁北」(こうがんかえる)に入ります。
冬の間を日本で過ごした「鴻雁」(こうがん)が、日本から寒い北方に帰っていく時期ということで、「北」を「かえる」と読ませています。
この季節に南方からやって来るツバメとは逆ですね。
「雁」は「がん」とも「かり」とも読みます。
この雁という鳥は非常に頭脳派で、なおかつ仲間思いの鳥なんだそうです。
雁といえば、Vの字になって飛行する姿が特徴的で、ご覧になったことのある方も多いのではないでしょうか。
このV字編隊は、前を飛んでいる仲間の気流に乗ることができて、みんなが少ない力で飛ぶことができるのだそうです。
また、先頭と一番後ろには力のある雁が位置されており、メスや子どもの雁を間に挟んで守っているのだとか。
群れをなして飛ぶ姿が強い絆をイメージさせるということで、雁は家紋にも起用されていて、有名な柴田勝家や真田幸村が使用していました。
丸に二つ雁金紋(柴田勝家)
結び雁金(真田幸村)
「自分だけが良ければそれでいい」なんて考えは雁の行動にはありません。
私たち人間が雁から学ぶべきことは、意外にたくさんあるかもしれません。
どうぞ素敵な日曜日をお過ごしくださいね。