生まれた時間も鑑定に必要?(三柱推命はどうなのか?)

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占い
四柱推命の鑑定を受けた際に鑑定士から「生まれた時間がわからなければ、それでも構いませんよ」と言われて、生年月日だけで鑑定された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

占い師の方々の中には生年月日だけで鑑定を行い、初めから出生時間(時柱)を考慮しない方も多く存在しております。
そういったWebの鑑定ツールもよく目にします。

私も、とある四柱推命の学習会に参加した際に、その講師の方に質問したことがありました。
「時間を考慮するか、しないかについてどちらが正しいのか教えてください」と。

その時の講師の方の回答です。
「出生時間がわからない場合、適当な時間で占うよりも正確な時間を用いた方が良いので、そのような際は無理矢理に時間を使う必要はありません。ただ、時間の与える影響は少ないので基本的に用いなくても大丈夫ですよ」と言われたことを覚えております。

当時は四柱推命に関して興味を持ち始めたばかりの段階でもありましたので「そうなんだ。時柱の影響は限定的であれば、生年月日だけで良いか」と疑うことなく納得しておりました。
しかしながら学習を進めるうちに、これは大きな間違いであることに気づきました。

四柱推命はその字の如く、生まれた年、月、日、時間の四つの柱をもって、その人の命式を特定し、人生を推命するものであります。

約1000年も昔の古代中国の古典・文献をつぶさに調べても、時間の概念を割愛して良いという記述は目にしたことがなく、当時の人たちの命式例を調べても三柱で記述されている命式に出会ったことはありません。

占いは、より簡単に、より明瞭にした方が伝播しやすいということはあると感じています。大陸から日本に伝来してからこの方、実際の出生時間までは把握していないという人も多くいらっしゃる中で、より庶民に馴染むような形に変化して現代に至っているのかもしれません。

しかしながら、学術として四柱推命を学習するにつれ、時間の概念を無視すること自体が大きな問題を孕んでいることに気づきました。

<命式A>
年月日時
■壬壬甲
子子子辰

<命式B>
年月日時
■壬壬丙
子子子午

上記は生まれた時間だけが異なる二人の命式です。
※■には同じ天干が入ります。

三柱推命の場合、時柱を無視しますので両人とも同じ命式となります。

では二人がどのような一生を送ったかと言うと、、、

Aさんの生涯:軍に参謀として登用された
Bさんの生涯:乞食

あまりにも差がありすぎませんか。。

四柱推命は単に各柱にある通変星を見聞して性格を把握するだけのものではないです。
例えば、「正官」があるから真面目タイプ、「食神」があるからエンターテイナーですねと部分部分をぶつ切りにした推命は初級レベルと言わざるを得ません。

その十干、十二支の関係性を考慮して初めてその人の特性や社会性、どのように地位を獲得し、財を蓄えるのかを推命できるのであります。

干支同士の影響度合いが構造体を成して、日主に富(お金)と地位、何かの才能を提供しているのです。

ここまで来ると、依頼者様への鑑定内容が真逆になる危険性をはらむということになりますので、ある意味無責任と言いますか、リスキーであると私は考えております。

皆様は占いに、本来は見えないものが見えるという価値を求めていらっしゃいます。その中身を教える際に間違った中身をお見せするということになりますので、どうなんでしょうか、、、と思ってしまいます。

このような命式の本当の構造体を考慮しない、ただの通変星調べは、単なる占い遊びの領域を出ることがありません。

このような気づきは非常に驚きでもありました。

小さきながら鑑定業を営む小職においては、鑑定者様に正確な情報をお届ける立場として、”正しいものを正統に執り扱うこと”にこだわりがありますので、譲ることのできない部分となっております。

故に私は時間がわからない場合はお断りするか、どうしても依頼者様のご都合で三柱での推命をご希望された時以外はお受けしておりません。

皆様の中でも、「そう言えば出生時間を加えずに鑑定されたことがある」という方は改めて四柱による推命をお受けいただければ本当の自分に出会えると思います。
私めでも正しい推命において何かのお役に立てれば幸いです。






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