きっかけ---気持ちの一つの特徴

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自覚を続ける中で一つ気付いたことがあります。
それは、気持ちの(一つの)特徴です。

どんな特徴かと言いますと、「ゆっくり」です。
意味が分かりませんよね。(笑)

少し表現を変えると、気持ちには「即効性がない」と言えます。

例えば、気持ちに気付けば「劇的」に現実が変わるかと言いますと、劇的には変わりません。
「ゆっくり」「ゆっくり」としか変わりません。

それは、現実が劇的に変わると、また気持ちを見失いやすくなるからです。
「きっかけシリーズ?」(笑)の最初に書き綴ったブログ記事に、私自身が気持ちに気付いたけどまた見失い始め、そこからまた自己観察(自覚)を継続することで、今日に至ることをお伝えしているように、気持ちそのものには一瞬で気付くことは可能ですが、気づき続けることの方が大切(難しい)なので、気づき続けることができるように、「ゆっくりゆっくり」と現実を変えていきます。

いつも感じるのですが、自分は自分にとても優しいですよね。(笑)

受講される方には、劇的な変化を求められる方がおられるのですが、いつもお伝えさせていただいています。
「劇的な効果はないですよ。」と。

他にも「ゆっくり」に意味があります。
それは、「自分に無理をさせない」ために、ゆっくりになっています。

何かを劇的に変えようとすると、当然そこに費やすエネルギーは相当なものになります。
無理や我慢をしなければならない時が多々あるのですが、数回くらいであればそれも可能でしょうが、「多々」と書いてある通り、時にはかなりの回数無理や我慢を自分に強いらなければなりません。

自分に強いるだけなら良いのですが、当然のように周りにも強いらなければならなくなります。
それに対する周りからの反発も、それ相応のものですから、それを受け止めるエネルギーもまた必要となります。
とにかく、劇的に現実を変えるのはとても大変です。

でも、「劇的に変えなければならない時がある」と言われる方もおられると思うのですが、多くの人を観ていますと、劇的に変えなければならなくなるまで放置することで、最後の最後、劇的に変えざるを得なくなっているだけの場合が圧倒的に多いのが事実です。

私が気持ちに気付き、気持ちで過ごしてきた中では、劇的に変えなければならない時は、ありませんでした。
もちろん、周りの人が劇的に変えなければならない状況に陥ることはありますから、それに巻き込まれることはありますが、どんなに巻き込まれても自分(気持ち)を見失うことがないので、適切に対応して、より良く過ごしています。(笑)

あと、「ゆっくり」には、タイミングを計っている節があります。

人は一人では生きていません。
誰もが自分を中心に、多くの人との関わりの中で生きています。

ですから、自分一人だけでは物事は動きません。

そこで、関わる周りの人が関わりやすいタイミングを見計らっている気がしています。
観ていると、自分の日々の気持ちの言動が周りを関わりやすくなるような表現になっているのがとてもよくわかります。(笑)

少しずつ少しずつ、周りをその気にさせ引き込むような感じですね。(笑)
もちろん、それは「自他ともにより良くなる」言動ですから、誰にとっても好ましいものになります。

なぜ、気持ちは周りの人のタイミングまでわかるのかと言いますと、それは「心は繋がりあっている」からだと私は感じています。

少し前の記事で、「心と気持ちは、コインの裏表の関係」とお伝えしました。
心は無色透明で、「我」はありません。
「我」を表現するのは、気持ちの役割です。

自分、自分と我を表現できるのは、心の方ではなく、気持ちの方です。
少し、声に出して表現してみてください。
「私の心は…」
「私の気持ちは…」
どちらが「自分」を表現しやすいと感じますか?
「私の気持ちは…」のほうが「私(我)」を表現しやすいと感じませんか?

あ、余談になってしまいました。(汗)

心は、繋がりあっているので周りの人とのタイミングも推し量る(調整する)ことが可能なのだと感じています。
それも、心が自然に行ってくれるので、とても楽です。

その心が自然(フルオート)に行ってくれていることを感じ取れる唯一の存在が「気持ち(私)」となります。

気持ちの一つの特徴、「ゆっくり」を書き綴ってみました。
ここで、少し思ったのですが、これは特徴というよりも一つの性質という表現の方が適切なのかも…。(苦笑)

かゎら



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