きっかけ---気持ちにある一つの性質

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コラム

「きっかけ---気持ち深まるとは」の続きです。

自己観察(自覚)し続けることで、自分の中で「気持ち」がハッキリと認識できはじめ、さらに自覚し続けると「気持ち」の性質のようなものが観えて(気付く)くるようになりました。

それが「すべて」というわけではなく「すべての中の一つ」くらいの感覚です。
ただ、すべての性質に占める割合は強い気はします。(現時点では。ですからこの先深まれば認識は変わるかもしれません。)

その性質は、「より良く」というものです。

今この瞬間が「良い」ものであれば、次の瞬間の気持ちは、今よりもさらに良くしようとしています。

ここで、「より良く」を少し詳しく説明しておきます。

「より良く」の前提にあるものは「良い」です。
良いものをさらに良いものへとしようとする状態を「より良く」とここでは定義しています。

良いを基準に、さらに良くしようとする状態を「より良く」。
悪いを基準に、良くしようとする状態であればそれは「良く」。
ここでは、そう認識しておいてください。

気持ちには、「良いものをより良くさせる」性質がある。

もちろん、悪いものを良い方向へ向かわせることも可能ですが、それでは気持ちが持つ本来の能力を活かし切れていません。
表現を変えるならば、「宝の持ち腐れ」みたいな感覚です。(笑)

気持ちは、今の瞬間を「良くする」「より良くする」と同時に、次の瞬間には「良くなったものをさらに良くする」「より良くなったものをさらに良くする」、そういう性質があります。

自覚し続けることで、常に「より良く」生きようとする自分に気付くようになります。

これは、本能のような気がしています。

少し視点を変えて話を続けてみたいと思います。

「より良く」は、気持ちの性質とお書きしましたが、気持ちを見失うと、この「より良く」は、「より」と「良く」に分離しやすくなるような気がしています。

「より」という表現を「さらに」とか「もっと」に置き換えてみます。

「さらに、もっと」と「良く」がワンセットであれば、どこまでも「良いものをさらに良く」「良いものをもっと良く」となるのですが、気持ちを見失うことで、「良く(い)」を見失ってしまいます。

「より良く」「さらに良く」「もっと良く」の前提にある「良い」と、良いを基準に生じる「良く」が見失うということです。

すると、気持ちは不安定になります。
「より」と「良く」がワンセットで、気持ちは安定しますので、「より」と「良く」が分離すれば不安定になるのは当然だと思います。

気持ちは不安定を嫌いますので、安定させるための基準を探し始めます。
しかし、気持ちを見失っている状態で基準を探しても「良く(い)」はなかなか見つかりません。

そこで、判りやすい基準としてあてがわれやすいのが、「お金」や「名誉」「地位」などとなります。

もともと「良く(い)」は、曖昧なものなので、見失ってしまうと見つけにくいのですが、「お金」や「名誉」「地位」などは「良く(い)」よりも格段にわかりやすいものなので、見失っている時には「良く(い)」の代替えにとても重宝されやすいです。

例えば、曖昧の代表格で言えば「幸せ」があるのですが、気持ち見失っている時の「幸せ」の代替えとして「お金」がよく使われます。
「お金さえあれば、幸せになれる…」、そう思ったことはありませんか?
私は、見失っている時には、よく思っていました。(苦笑)

でも、お金をいくら稼いでも、「幸せ」の実感は感じられませんでした。
それよりも、不安が増すことの方が私は多かったです。

お金を稼ぐことで稼いだ瞬間は幸せのようなものを感じるのですが、次の瞬間にはそれは薄れ始めので、「もっと稼がなきゃ、幸せにはなれない」と思い、さらに稼ごうとするのですが、稼げば稼ぐほど、幸せとは程遠い不安が大きくなっていきました。

少し話を戻します。(笑)

「より良く」は、本能のようなものとお伝えしましたが、「良く」を見失って「より」だけになろうとも常にこの瞬間にあり続けます。「さらに」「もっと」も同じです。

やっかいなのは、本能的なものなので、生きている限り湧き続けるものですからどんなにお金を稼いだり蓄えても満足することができません。

心が満たされないのです。
それは、そうですよね。
心と気持ちは、コインの表と裏の関係(過去のブログで説明しています。)ですから、片側の気持ちを見失ってしまえば、コインとしての存在が危ういものになりますから、落ち着かなく(満たされなく)ても自然です。

他にも、「より良く」の「良く」は、自分だけでなく周りも含んでいきます。それも大きく含み続けます。
自分一人が良くなるのではなく、周りの人も一緒に良くなる性質があります。

しかし、「より良く」の「良く」ではなく「お金」などになってしまうと、独り善がりになってしまいます。
自分だけが儲かれば、、、他人が損をしても自分が儲かれば、、、と、このようになりやすいのも事実です。

あ、お金を稼ぎ蓄えることを否定しているわけではありません。
せっかく、お金を稼ぎ蓄えるのであれば、気持ち見失って不安が大きくなる稼ぎ方や蓄え方ではなく、自分も周りも良くなる稼ぎ方、蓄え方の方が良いのではないでしょうかと言いたいだけです。

では、実際、私が歩んできた不安定な人生も少し振り返ってみましょう。(笑)
今だから、「なぜ、あの時にあのような言動をしたのか」が、よくわかります。(苦笑)
気持ちを見失っている時の言動は、とても矛盾したものが多いのですが、気持ちを見失っていればこそ起こせる矛盾なので、ある意味自然と言えます。(苦笑)

続きは、次回に♪

かゎら





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