六道輪廻から抜け出す方法とは

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コラム
   前回、お地蔵様がいつも六体でセットになっているのは、地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道の六道にいる人々をそれぞれ救うためと説明しました。そして、人々はいつもその六道を回っていて、それを六道輪廻と言うと書きました。
   今回はこの六道から抜け出す方法です。これは仏教(天台宗)の話ですから、当然、仏教を勉強し始めることが六道から抜け出す第一歩になります。
   六道から抜け出た人は四聖と言いますが、仏教の勉強を始めた人は仏の声を聞き始めた人なので声聞といいます。
   次に仏教の勉強を続けていると部分的な悟りをひらくことが出来るようになるので、その人たちを縁覚(独覚)と呼びます。
   この二つの四聖を二乗と呼びます。
 この人たちは部分的な悟りを開いていますが、人を積極的に救っていないのが難点です。
 それに気づいて人を救い出すと菩薩の世界に入ります。お地蔵様の本当の名前が地蔵菩薩なのは人々を救う存在だからなのです。
 そして、その利他行を気が遠くなるくらい何度も生まれ変わって続けていると、やがて最高の悟りの境地である仏になるというわけなのです。
 四聖を整理しますと下記になります。
 声聞 仏教を勉強し始めた世界
 縁覚(独覚)部分的な悟りを開いた世界
 菩薩 人を救う行動をする世界
 仏 完全な悟りをひらいた世界
 なお、仏教に関係なく偉大な発明発見をした科学者、哲学者なども縁覚(独覚)に数えることが出来ます。
 たとえば、アインシュタイン、アリストテレスなどは縁覚(独覚)と言っていいと思います。
 そして、六道と四聖を合わせて仏教(天台宗)では十の世界があるので十界と呼びます。
 仏教の世界観がお判りいただけましたでしょうか。

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