「医療に携わる」場合と、医学部の本場アメリカとの違い(結構日本も課題があります)

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 医学、医業をするとなれば、西洋医学の履修は必要となります。
しかし、鍼灸師や整体師、理学療法士などが、近いことをすることも許されているので、そちらの道もあります。OA試験も導入している所もあるので、社会人から学び直すのもありです。薬剤師が、鍼灸師の資格を取ったという人の施術を受けたことがあります。
 医師ではやらないことができるなど、保険制度に縛られない反面、
注射などが必要だったら医師にかかってもらわなければいけなかったり、整形外科医の愚痴を拝見したのですが、整体師が首の骨をいじって、腕にしびれが出てしまい、どうしたらいいかわからず整形外科受診となったケースもありました。整形外科医は、「プロなら自分でどうにかしてほしい。丸投げじゃないか」と言っておりました。
 医療訴訟が2000年前後流行りましたが、産婦人科医がハイリスク出産でお母様を救えず、訴訟され一回有罪になった時、僕は医学部にいました。
現場に出る前に控訴の上、無罪になりましたが、医学界には激震が走りました。
 大学でも毎講義「これを理解できなければ、訴えられます」と毎日のように恫喝されたこともあります。ここらへんは守秘義務がないのでオープンにできます。あと、希死念慮のある学生が相談室に行ったときは、「きれいな自殺はない」と、様々な写真を見せられ、20年たっても覚えております。

 さて、話は変えて、ぼくは医学部を受けるとなった時、東洋医学がやりたかったです。そういう科目もある場合もありますが、2003,4年の頃の記憶ですが、統合医療という、西洋医学以外のものも知っておこうという講義があり、漢方の先生を訪ねたりしました。今もカリキュラムに残っているかもしれません。医学部内でコアカリキュラムと呼ばれる、メインのカリキュラムです。
 統合医療では、漢方から中医学(江戸時代あたりで中国と日本でやり方の違いが出てきて、2000年代では漢方系学会が、2,3個に分かれている状態でした)や、
イギリスのホメオパシー(蒸留水に微量のミネラルや鉱物、薬草もだったでしょうか、を入れ、飲用するという故エリザベス女王御用達の伝統医学の一種)や民間療法を習いました。

 しかし、医療系の中心は西洋医学ですね。理学療法士などコメディカルスタッフから、漢方医、鍼灸師や整体師も現在は解剖学、ほかをやると思います。
そして、西洋と言えばアメリカとヨーロッパです。
歴史的には外科はイスラム圏で発展したなどのこともあるようですが、
わたしの恩師はアメリカに留学してたのでその話を書きます。

 アメリカは医学部のある大学にいきなり高卒で入れません。
カレッジという教養を中心に学ぶ大学で学んでから、
やはり医学部に行きたいと決意して、ユニバーシティなどの総合大学に入ります。ユニバーシティの学費は自分で稼ぐ方も多いそうです。地域差や家の財力、方針など関わって来るでしょうが。

 恩師はよく、カレッジもでてないのに医学部に入るなんて生意気なんだよと毒づいていました。考えが浅い、という感じで。
だから、アメリカの医師はキャリアのスタートがゆっくり目です。

 この経験もあって、医学部受験、大学受験前によく考えてみよう、ということで、話し相手になれないかなと、サービスを展開しています。
2023年にユニクロとのコラボ動画、イチローの登場する会談動画でも、
イチローが、ビジョンのない若い世代が多すぎると言っておりました。

 医学部は難しいイメージがあるかもしれませんが、慶応は英語力、特にメチャクチャ長い英作文などをすらすらできないといけないなどありますが、
少し下を見ると、まあまあ応用力があれば、習ったことを正確にできてしまえば入れる医学部もあります。学費は高くなっていきますが。
それを悪口のように言う人がありますが、習ったことを正確にできることは、医師の必須条件です。医学部に入ってからは、受験(定期試験のこと)と部活が半年ごとに押し寄せる特殊な環境でした。医学部というところは医師を養成するので、医学の基本をとにかく叩き込まれます。臨床実習にでてはじめて生きた情報に慣れていく、という感じです。
 あと、うちの大学は2,3年生あたりから午前講義、午後実習(生理学実習や解剖学実習、生化学に、薬理学に・・・と言う感じで、レポートも小刻みにあります)
 僕の母校は5年生から臨床実習でしたが、いまでは3,4年生をどんどん病院に行かせるトレンドになっているかもしれません。
そういう大学もありましたし、母校でも1年の時から地域医療体験という病院の紹介をしてもらうなどあったり、2,3年生で看護師実習という、看護師さんについて、看護師がどんな業務をやっているのか見たり、学年が上がるにつれ責任感が増していきましたね。
 僕は持病があり、5年で中退を選んだわけですが。
1週間の外科でも参りましたし、医師の膨大な事務仕事の準備のためにレポートが毎週のようにありました。
6年で1,2か月の外科は耐えられないと思ったのも大きいです。

 とにかく、医学部は数Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、A,B,Cなどは正確にやる力は最低条件です。
応用力は理工学部とかのほうが当時は入試で必要でした。
医師は、一種の官僚的な性格があります。官僚より倫理的で、合理的になってきていると思います。
また、学会での政治家的な側面も求められ、まさにちゃんとやったらスーパーマンです。
 医学部かそれ以前に覚えるべきは、「うまいさぼり方」かもしれません。

いっぽう、CBTという、臨床試験前に行われるプレ国試のようなものもあるのですが、「医師は経済的安定が担保されるべきである」みたいな選択肢が正解になっていました。これは、国の方針も入っていると思います。

しかし、実態を目撃したわけではないのですが、病欠で休学をとってまで医学部にしがみつく保護者の説得に使われた話の中に、無給医というものもありました。
何億と言う訴訟で敗訴して、それを払うだけのための医師が雇われる病院があるというのです。
ほか、免許だけとって、月二回健康診断の問診をやって糊口をしのぎ、
実質ニートと言う人もいるそうです。

ちなみに、母校の中退者で、精神疾患罹患者で、生活保護になり音信不通と言う噂を地元の病院のデイケアで聞きました。
世の中は怖いなとは思います。
パワハラ、セクハラでも訴えられますしね。横領、書類改ざんしかり。

長くなりました。
僕が話したいことを書けたと思います。
「医師になれば安泰」はウソ、もしくは神話です。
神話のように整った環境もあるそうですが、
はっきり言ってそこに入れるかわからないですし、そこはそこの大変さがあると思います。
医師看護師も人手不足です。
業務補助ソフトを積極的に取り入れるべきとの看護師の意見もあります。
情報漏洩も過失がなくても、罪になりかねないし、いちいちニュースになるので、管理者が慎重なのも分かります。

まあ、問題点を列挙したみたいになりましたが、僕は持病の理解を得られて、
リハビリ的環境で過ごせたと思っています。
それがなければ、今のガッツはないと思います。

ある医局の説明会は立食式で、医局長だったでしょうか、の懇意にしているシェフを招いての絶品の立食とお酒を頂いたり、ややバブリーですが、
教授が最低額のチャーハンにしてまで、みんなにおいしい中華を振舞ってくれる医局もありました。
学校により、学生間交流の活発化を図る取り組みなどを励行していて、
当時よりキャンパスライフは充実しているかもしれません。

ここまで読んでいる忍耐のあるあなた、もしくはそのお子様や親せきも、
医師の素質を持っているかもしれませんが、
「医師でなく、理学療法士になりたい」「鍼灸師を経験してからにしてくれ」というのを、「せっかくの偏差値だから医学部にしなさい」と言うのはちょっと残念です。
 人生の過ごし方が変わってしまいます。
5浪して医学部に入った同級生もいました。
何かにチャレンジしていたかもしれません。
30代で、起業した事業と並行して医学部に入る方も2002年時点でいました。

子供の医師も大事にしてくださいね。
無理強いしたとき、親は「子のため」と思っているかもしれませんが、
それは自分を愛しているだけではないかと自問してください。

では、終わります。
そのうち、障碍者の雇用について書きたいです。
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