糖質と仲良くなる

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 フィクションの世界ではたびたび、偉い人の背景に座右の銘が飾ってあるものです。そんな座右の銘で私が特に気に入っているのが、「糖質+脂質=美味」です。意味は言わずもがなです。これと似たもので、「体に悪ければ悪いほどおいしい」も好きです。ですが、後者はさすがに立場的に公表できません。
話が逸れましたが、糖質は食事には欠かせません。それもそのはず、3大栄養素である、脂質・糖質・タンパク質は少なくとも人間に必要な栄養素です。個人的に詳しい言及は避けますが、ビーガンの方々も不足しがちなタンパク質を、大豆などの植物性タンパク質で補うといった話を聞いたことがあります。本日はそんな切っても切り離せない栄養素についてお話していきます。

 一時期、糖質制限ダイエットなるものが流行しました。人間が活動するためのエネルギーは主に糖質と脂質です。エネルギーとして大きいのは脂質ですが、より早く変換されるのは糖質になります。そのため、運動開始時や脳へのエネルギーには糖質が選ばれています。糖質がなくなれば脂質を使えばいいじゃない。そんな考えから生まれたのが糖質制限ダイエットだと思っています。ですが実際はそんな単純な話でもありません。実際、このダイエット法が流行った時も医師や各専門家の方々が警鐘していました。それだけ糖質を断つことは人間にとって危険が伴うという事です。では何が危険なのかを説明していきます。

 日常生活では炭水化物といった名前で紹介されることがほとんどですが、炭水化物とは糖質+食物繊維のことです。例えば茶碗一杯(約150g)のごはんであれば糖質は50~60gになり、これが仮に玄米や雑穀米になれば食物繊維の割合が増え糖質が減ります。
一世を風靡した‘‘ホームレス中学生‘‘の1シーンに「ごはんを嚙み続けると甘さの向こう側にたどり着く」といったセリフがあります。これは糖質もタンパク質と同じように、消化器官を使って最小の単糖類まで分解していくのですが、作中ではおそらく、口の中に留まり続けたために唾液に含まれる消化酵素に分解され続けたためだと思います。
この様に糖質は比較的分解が速く、吸収もされやすいため、エネルギー源としてはピッタリです。そして使いきれなかった糖質は肝臓に集められ出番を待っています。格闘漫画の金字塔である「あしたのジョー」や、個人的にはまっているMMAを題材にした「レッドブルー」にはレバーブローや三日月蹴りといった肝臓を狙った技が出てきます。これを受けた相手は、もがき苦しみます。これは、衝撃以上に肝臓へのダメージはスポーツにおいては致命的です。

 ここからは糖質を断つデメリットをご紹介します。
ここまで長々と糖質というエネルギーの話をしてきました。このエネルギーが無くなると人間のカラダは2つの行動をします。

1つ目が、カラダの省エネ化です。サイゼリヤの間違い探しより変化を探すのが難しいiPhoneの新作のように、人類誕生以来、人間のカラダは進化を繰り返してきました。その過程には、農業の不作による飢饉などによって満足に食事をとる事が出来ない時もありました。そしてたどり着いたのが省エネ化です。
簡単に説明すると、エネルギーの摂取が減ると自動的に消費を抑えるといったものです。つまり糖質を制限するとカラダは世界的な飢饉が訪れたと勘違いしてカロリーの消費を抑えます。これはダイエットとは真逆のシステムです。

2つ目は、エネルギーの産生です。糖質が無くなるとカラダは自らのカラダを食べ始めます。これはオートファジー(糖新生)と呼ばれ、自らのカラダを細胞レベルで分解し、そこからエネルギーを得る方法です。そしてこのオートファジーは主に筋肉に対して作用します。つまり、瘦せるために頑張って育てた筋肉が犠牲になります。これもダイエットをするうえで真逆となります。そしてこれはあくまでも緊急手段で、決して効率のいいものではありません。
かつて糖質を極端に制限し、消費カロリーが摂取カロリーを大きく上回り亡くなってしまったボディビルダーもいます。それだけ糖質は人間が生きていくうえで、必要なものという事です。


 長くなりましたが、ダイエットを成功させるためには糖質をうまくコントロールしていくことが大切になります!
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