新薬師寺

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奈良市の高畑はかつて春日大社の神職が住んでいた「社家町」でした。明治以降は多くの文人たちに愛された町。現在も残る分厚い土塀に囲まれた町並みは当時の面影を残しています。お洒落なカフェなども建ち並ぶ文化の薫る町です。

そんな高畑の町の一角に佇む寺院が新薬師寺です。
寺伝によれば天平19年(747)に光明皇后が、聖武天皇の眼病が治るように行基に建立させ、七仏薬師如来を安置したといわれています。かつては七堂伽藍が整った由緒ある寺院でしたが、現在は国宝に指定されている本堂だけが残っています。東門・南門・鐘楼・地蔵堂はいずれも鎌倉時代の建造。国の重要文化財に指定されています。

本尊は薬師如来坐像。堂の中央に安置されていて、両脇には日光菩薩、月光菩薩両像が置かれています。さらにその周りを十二神将像が安置されています。十二神将は薬師如来とそれを信仰する人々を守る大将です。薬師如来坐像、十二神将像は国宝に指定されています。

境内には奈良を愛した歌人、会津八一の歌碑が建てられています。志賀直哉旧宅からも近い新薬師寺。落ち着きのあるレトロな雰囲気が漂う高畑の街歩きの際にぜひ立ち寄ってはいかがでしょうか。

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