【2023年】若草山山焼き

記事
ライフスタイル
「若草山山焼き」は古都奈良の早春の訪れを告げる伝統行事。奈良公園から眺める山肌を包む炎はとっても幻想的。2023年の「若草山山焼き」は3年ぶりに通常開催されることが決定しました。

【2023年】若草山山焼きの日程

「若草山山焼き」は毎年1月第4土曜日に行われます。2023年の開催日は1月28日(土)です。

若草山山焼きのスケジュール

吉野山にある修験道の総本山・金峯山寺の山伏による法螺(ほら)集に先導され、若草山に関わりの深い春日大社・興福寺・東大寺、奈良奉行所の役人が加わって、総勢約40名が厳粛な御神火を運ぶ時代行列に続いて、山焼きが行われます。

16:45 御神火奉戴祭(飛火野 大とんど会場)
春日の大とんどより御神火をもらいうける祭礼が行われます。
春日の大とんどは13:00から19:00まで行われています。飛火野に火炉を設置して、正月の注連縄飾り・古いお札・お守りなどを焚き上げ、無病息災・五穀豊穣などを祈願します。
     ↓
17:05 聖火行列出発(飛火野)
聖火行列は、飛火野を出発して野上神社まで御神火を運びます。
     ↓
17:25 松明点火(水谷橋付近)
水谷神社付近に設けた松明点火場で春日大社の御神火を松明に点火します。
     ↓
17:40 野上神社 祭典(若草山麓)
聖火行列が野上神社のかがり火に点火します。 最初に春日大社の山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われます。続いて法螺の音色とともに、東大寺・興福寺・金峯山寺の僧侶による読経が行われる中、かがり火から松明に火を移した後、山麓中央の大かがり火へ向かいます。
     ↓
18:15〜 大花火
山焼きが始まる前に花火が打ち上げられて、古都奈良の夜空が花火の色で彩られます。奈良県内では珍しい「尺玉」の花火が打ち上げられます。
     ↓
18:30〜 山焼き
奈良市消防団約300名が、山麓中央の大かがり火から松明に火を移し、若草山の正面に火を運びます。法螺貝、ラッパの合図で約33ヘクタール、周囲3800メートルの草地に一斉点火して、山焼きが始まります。

若草山山焼きの起源

伝統行事の「若草山山焼き」ですが、起源ははっきりしていません。東大寺と興福寺・春日大社の領地争いを焼き払って解決したのが起源とも、若草山にある前方後円墳、鶯塚古墳の霊魂を鎮める為とも、山を焼かなければ翌年に不祥事が起こる為とも、いわれています。江戸時代末期頃には若草山に隣接する東大寺・興福寺と奈良奉行所が立ち会って山を焼くようになり、現在に至っています。

若草山とは

「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出(い)でし月かも」。百人一首にも選ばれている有名な和歌。遣唐使として唐に渡った阿倍仲麻呂が望郷の思いに駆られて詠んだ歌と言われています。 全山芝生で覆われたなだらかな山で、春には桜、秋の紅葉・すすきと四季折々の自然を楽しむことができます。奈良公園からもその景観を楽しめるほか、山頂からは古都奈良を一望することができて、晴れた日には遠くに大和三山や生駒山などを望むこともできます。

奈良公園周辺だけでなく、平城宮跡からも眺めることができる「若草山山焼き」。幻想的な光景を楽しんでみてはいかがでしょうか。









サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す