どんな治療法もそうだが、リハビリにおける〇〇療法は、何種類もある。例えば、運動療法で言えば数百種類、世界中のマッサージの種類だけをあげると4000種類以上ある。心理療法で言えば2万以上(本からの情報です)あるそうだ。それぞれの療法はそれぞれルールや外せないやり方がある。そのやり方にそって患者さんに治療していく、“治すリハビリ”だ。
ただ、もちろん効果があることもあるのだが、全ての患者さんに当てはまるわけではない。その療法のやり方を忠実に守っていることが、知らず知らずのうちに、患者さんに対して押し付けに変わっており、患者さんの自発的な活動の妨げになっていることがある。
それとは違い、患者さんの安心感や期待感を引き出す“治るリハビリ”という考え方が、僕は好きだ。
例えば、骨折して手術後すぐの患者さんは、「手術したところと、ここと、こっちとここが痛い。治るんでしょうか?どうしてこんなことになってしまったんだろう」と後ろ向きな言葉を使われることが多い。
そんな時僕は「丁寧にご自分の身体と向き合っておられますね」とか「それだけ丁寧であれば、痛くなくてしっかり動いてくれる関節や筋肉もあります。
一緒に見ていきませんか」と声をかける。それでほんの少しだが安心感や期待感を持ってもらうことができる。
もちろん優しく伝えることが大切になってくるが。
治すリハビリがだめで治るリハビリがよいと言っているわけではない。
”治すリハビリ”と“治るリハビリ”の両方を上手に使い分けることが大切だといつも感じている。
詳しくは今後、少しずつブログにアップしていきますね。