SNSの恐怖。闘病中に最も心が折れてしまったこと

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コラム
数年前に私はがん宣告を受けました。

それから、苦しいことは数え切れませんが、最も精神的にきつかったのがSNSでした。

病気になる前からのある友人の行動です。
よくカフェに行くような親しい中だったので、病気の事を正直に伝えました。

彼女はいわゆるインフルエンサーでSNS中毒の面がありました。

一回目の入院時は彼女は一度病室に来てくれたのすが、なぜかその後連絡が途切れたのです。

退院してから少し気になって、彼女のFacebookを見て愕然としました。

トップページに私の入院中の写真。
さらに、公開設定無制限の状態で私の病名と名前がアップされていたのです。

コメント欄には私が知らない人たちからの激励メッセージがびっしり並んでいました。その一つ一つに彼女は『応援ありがとう。もねのために私も頑張る(^^)』などと返信していました。

中には英語表記もありました。彼女は英語が得意で文章をほぼ英語で書いていたので世界中に広まっていたことになります。

信じられませんでした。全く嬉しくはありません。

すぐに彼女に電話をしたのですが出ません。メッセージも無視。
やむなく共通の知人に事情を話すとすぐに彼女に連絡を取ってくれたのです。

知人はFacebookの記事やトップページの画像を削除するよう伝えてくれたようなのですが、数日経過しても変わらなかったのです。

私の怒りも限界になり、知人の電話を借りて彼女に電話をかけました。彼女の一言目は『なんでダメなの?辛いことはみんなに知ってもらった方が頑張れるじゃん?』でした。

価値観が違うとはこういう事なんだ・・・・。

がっかりしました。もう私だけの力ではどうにもならないと判断し、知人達に説得してもらい画像が削除されるまで一週間以上かかったのです。

病気は応援してもらえば楽になる、という単純なものではありません。まして私のことを知らない人にまで知れ渡ってしまうのはとても心が痛かったです。

良かれと思ったことが、相手に深い傷を負わせることもあるのです。

今は定期検診のみで元気に過ごしていますが、当時は夜中に目が覚めるほど辛い日々でした。

病気とも向き合わなければいけないのに、SNS拡散の重圧まで課せられるのは辛すぎます( ;∀;)

私は悪性腫瘍で多くの人たちに助けてもらって今があります。
その一方で、心ない言動で涙することもありました。

ココナラでは当時の私のように、たとえ状況は違えど悲しみや、ストレスを抱え込んでいらっしゃる方に少しでもお力になれればと心から願っています。

ココナラを始めた大きなきっかけの一つでもあります。

『ネットの向こうの知らない人』
確かにそうかもしれません。
だからこそ、なんでも話して下さい。

顔が見える=分かり合える
とは限りません。

実際に私は闘病中に病院に併設されている患者サロンに何度か通いました。

しかし当事者ではないためなのか、いまいち気持ちが通じなくてモヤモヤしたまま帰宅することがありました。(たまたま相性が合わないだけだったのかもしれませんのでカウンセラーさんを否定するわけではありません)

私のサービスは『生き方を教える』というスタンスではありません。

あなたの隣に、少しだけ座らせてください。
そして心にため込んでいる痛みを、すこし分けていただけませんか。

あなたが笑顔を取り戻せるよう、ここでお待ちしております。

もね






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