テレワーク時代の「パソコン選び」~記憶媒体編~

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先日は、「パソコン選び」で確認すべき3つのポイントを紹介いたしました。
「じゃあ、その中で特に優先すべきものは何か?」そんなことを解説も交えつつ、紹介していきたいと思います。

最優先は記憶媒体の種類

家電量販店などで並んでいるパソコンを見ていただくと記憶媒体について記載されています。「HDD」とか「SSD」とか…最近だと「M.2~」というようなものがありますね。
快適に、ストレスなく利用することが利用するうえで優先したいことなので、「SSD」ないしは、「M.2~」な端末を選びましょう…正直、それだけで、あと数年は戦えます!

結局SSDとは何なのか?

大雑把に言えば、読み書きの速度に優れた記憶媒体です。
利用環境などにもよりますが、Windows7時代の端末(概ね10年ほど前の端末)であったとしても、内臓HDDをSSDに換装するだけで、はるかに快適になることが約束されています。(個人的見解としては)
一昔前と比べると、内臓の記憶媒体を入れ替える作業は格段に楽になっており、いわゆる「PC改造」としては 割とポピュラーな手法となっています。
一時は、その寿命に関しての批判も強くあり、登場し始めた当初は「1年もたない」というような評価も散見されていました。最近では、その評価を覆すように、従来のHDDと比べて、長寿命、低消費電力、高速という評価を受け、容量当たりの価格は若干高いものの、費用対効果という点で選ばれる傾向になってきました。
ちなみに、SSDの寿命というのは、「総書き込み可能容量」という言葉が使用されます。この辺は、「読み書き」を対象に実行した容量ということになりますので、大雑把な話ですが、「10GBのデータ」をコピー&ペーストした場合、使用された書き込み容量は「20GB」という形になると考えていただければと思います。
そして、最近のSSDにおいては、この「総書き込み可能容量」が(メーカー公証で)2,000TBを超える端末も登場しており、1日の業務で「50GB」程度の読み書きがある環境下では、年間で「18TB(50GB×365日=約17.8TB)」程度の読み書きが発生する計算になりますので、100年たってもまだ使えるということになります。…まぁ、それは大げさな話ではありますし、個体差や利用環境で違いは出てきますが、OA機器の耐用年数は概ね5年ほどなので、その間は不具合なく快適に利用できるものと思われます。

メモリとかCPUは??

もちろん、ここら辺もおざなりにはできないです。…が、買うべきラインはほぼほぼ固定的に決まっています。Intel社のCPUであれば「Core i5」がベストですが、「Core i3」でも十二分にその性能を発揮してくれると思います。
また、メモリについては、多くの場合「8GB」あれば問題は起きません。ざっくりとした基準ですが、WindowsというOS自体が、(搭載メモリ量で差はありますが)2GBほどのメモリを使用した状態で起動し続けます。この場合、利用可能な空きメモリ量は、1.5~1.8GBほどになるわけですが、ブラウザを起動しながらExcelやWordなどのソフトウェアを起動すると、ほぼほぼ満杯までメモリを使ってしまい、全体のパフォーマンスが明らかに低下してしまいます。これを回避するためには、「4GBを2枚」ないしは「8GBを1枚」搭載されたパソコンを利用することが望ましいという結論になります。

選択するべきメーカーの基準は?

はっきり言えば、好みで分かれますし、都市伝説的で冗談のように聞こえるかもしれませんが、私としては、人によっては相性が悪いメーカーがというのが存在していると考えています。
「Aさんは東芝(現Dynabook)を愛用しているが、Bさんは過去に東芝で故障に何度もあったため、NECを愛用している。ちなみに、AさんはNECで故障したことがあったため、東芝を愛用するようになった。」
…とまぁ、こういう話は、本当によくあります。使い方の問題とか、購入ロットの問題とか、そういうレベルの話ではなく、「なんだか調子が悪くなる」という感じのことが割と良くあります。
そういう意味では、万人に勧められるメーカーというのはなかなかないところですが、逆にトラブルというか、問題が起きやすい端末というのもある程度ありまして、一言でいえば、「PC制御系のバンドルが多い端末」なんかは、個人的には避ける傾向にあるなぁ…と思っています。
以前に、「パソコン高速化」系のソフトウェアで痛い目に遭ったことがあるので、PC制御系のソフトウェアがあるということは、「素の性能」である程度の安定性が確保できない可能性があると考えるようになってしまっています。
メーカーは好みが強いですが、「堅牢で、営業職に人気」で括ると、「パナソニック」の「Let's Note」シリーズは変わらぬ人気を誇っています。…まぁ、結構お高い値段になっているのですが…。

終わりに

最後までお使いいただきありがとうございます。
パソコンの購入については良く聞かれますが、「Macでいいんじゃないですか?」って返すことが非常に多いです。…が、時代はまだまだWindows優勢です。真面目に突き詰めていくと、いったんメーカーは置いておいて、性能に着目した時に自分の目が流れていくのは、「記憶媒体の種類」「CPU性能」「メモリ容量」で、その後に搭載ソフトウェアとかメーカーという感じです。
「記憶媒体の交換」や「メモリの増設」などは、比較的難易度の低い改造なので、あえてそこは切り捨てて、「CPUだけ見る」という買い方も玄人的で嫌いではないですが、「すぐに使う!」が前提なら、上記のような買い方も是非ご検討いただければと思います!
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