生命保険って必要?不要? ※医療保険編

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生命保険の加入動機は人それぞれですが、主な目的ごとに分けると、
① 病気・ケガでの治療費に備える
(主に入院や手術費用、治療の選択肢を広げる)

② 万が一、自分が亡くなった時の備える
(葬式代、遺族の生活費、相続時の税、債務の整理)

③ 将来の自分や家族への貯蓄に備える
(子供の学資、老後の年金、将来の住宅や車)     があります。

何を「目的」とするか?によって、
「加入したほうが良いか否か」が分かれる所。
今回は「良くわからない」と思われがちな ①の「医療保険」から
判断材料となる情報をお届けします。

医療保険は大きく分けると
・病気・ケガでの入院や手術費に備える
・ガンのみの治療に備える
・三大疾病や特定の疾病に備える    基本はこの3つがあります。

どれにも共通することは、 ご自分の立場だったら、
 「いくら準備しておく必要があるのか?」 を「明確」にすることです。

よく、ご相談者様に保険加入のきっかけを尋ねると、
「皆そうしていると保険会社の人に聞いたから、自分もそうしている。」
と営業のお勧めで加入したと言われますが、
備えるべき保障の目的や保障額は一人一人違います。
備え過ぎて多額な保険料を無駄に払ったり、
その逆に備えた保障額が全然足りなかったでは、「意味」がありませんよね?

まずは皆さんが持っている国の制度、「健康保険証」を確認してください。
カード型や紙面で発行されていますが、「〇割負担」と書かれています。

種類や収入で区別は様々ありますが、基本
  6歳~70歳まで 3割
70歳~75歳まで 2割 
    75歳以上 1割    です。 
※3歳未満は基本無料(かかっても薬の容器代くらい)
 3歳~中学校卒業までは子ども医療証適用
 70歳以上でも現役並みの収入がある人は3割負担など、
 一部例外もあります。

例えば3割負担だと100万円の治療費が掛かっても、30万円で済みます。
ただ、この金額は収入にもよりますが、「きつい!」ですよね?
ここで、現在はほぼ病院側で清算してくれるようになってきた
「高額療養費制度」があります。

「高額療養費制度」とは、
その月の1日から月末までにかかった、医療費の自己負担額が一定の金額を
超えた場合に一定の金額を超えた分が払い戻される制度です。
ここでいう「一定の金額」=「限度額」は収入によって決まります。
従って「全員同じ一定の金額」とは限りません。
※夫婦共働きの場合は、健康保険証発行元が別であると世帯が一緒でも
 別々の「限度額」となる場合があります。

仮にAさん30歳 年収360万円の場合は、
80100円+(総医療費ー267000円)×1% の金額が
「一定の金額」=「自己負担限度額」となります。
   ※上記計算式は年収区分により変動します。
総医療費とは「〇割負担」する前の金額を意味しますので、
総医療費が100万円かかったら、87430円
   ※80100円+(100万円ー267000円)×1%
が、ひと月の「限度額」となります。

※高額療養費の注意点
治療が月をまたいだ場合は当月と翌月分で別途自己負担額を計算される為、
治療請求額は基本(2倍くらいに)増えます。
また、入院や手術、その後の通院が2つ以上の病院に分かれた場合、
それぞれの自己負担分が21000円以上でないと合算請求できません。
病院施設が提供するお部屋代、施設利用に関わる費用、先進医療にかかる費用
は高額療養費の対象外です。

Aさんが、ひと月内で10日入院した場合は、
87430円÷10日で8743円が退院までにかかった日額平均です。
また、入院中にかかる別の費用、
・お部屋代(差額ベット代)
・入院中の食事代(3食分)
・その他雑費(TVカード、設備利用など)
病院施設により違いはあるものの、上乗せで毎日発生する事もお忘れなく。

入院中の別の費用は提供する「病院施設」にもよりますが、
・差額ベット代は日額約2500円~約8000円(全国平均)
 ※4人部屋~1人部屋の全国平均
・食事代は一食460円、 日額1380円(所得により下限あり)
・その他雑費は利用頻度にもよりますが、暇だから日額500円程使った、
 と良く聞きます。

ここまでの内容を踏まえてAさんの場合、10日間の入院でかかった費用は、
治療費で    87430円 ※高額療養費の自己負担限度額
差額ベット代で 25000円 ※2500円×10日 
食事代で    13800円 ※460円×3食×10日 
雑費で      5000円   ※500円×10日 
合計     131230円(日額13120円)

皆さんの家庭で実際に起きたら、この金額、
・いつでも払えますか?
・治療目的で貯蓄を別に用意してますか?
・目的の違う貯蓄を切り崩して払いますか?
・急な出費で生活バランスが崩れませんか?
・親族にお金を工面して貰えますか?
・退院後にすぐに元の生活に戻れますか?

一つでも不安がよぎるようであれば、医療保険加入をお勧めします。

ただし、ご自分の生活を第一に考えた上で検討をしてください。
いつでも、いくらでもお金が出せる環境にいる方は、不要です。
その場合は相続などで発生する税金から「ご自分の財産を守るための備え」
の検討はお勧めですが・・・。

長文最後まで閲覧頂き、誠に有難うございます。
ココナラではこのようなご相談等、その人にあった情報提供を行っています。
無駄を少しでも省くことが将来の夢や希望を現実にする近道でもあります。
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