ケース面接は、コンサルティング業界の採用選考において欠かせない重要なステップですが、その評価基準はあまり公開されていません。
そこで本記事では、外資系戦略コンサルティングファームで7年以上コンサルティングを経験した元面接官としての知見をもとに、戦略コンサルティングファームのケース面接はどのようなポイントで採点されているのかを解説します。
採点項目の名称等は少し変えていますが、筆者が勤めた戦略系コンサルファームで実際に重視されていたポイントであり、一般的に多くの戦略コンサルティングファームに当てはまる内容となっています。
これからケース面接を控えている方、またコンサルティング業界に興味のある方は必見です。
1. ケース面接の目的:戦略コンサルファームは何故ケース面接をするのか
戦略コンサルティングファームがケース面接を行う理由は、コンサルティング業務のベースとなる素養を見極めるための要素がケース面接凝縮されているからです。
周知の通り、戦略コンサルティングでは、プロジェクトチームの各メンバーにそれぞれ論点が割り振られ、論点をタスクに分解して自律的にそれらを遂行することが求められます。
また、各メンバーが取り組んだアウトプットを持ち寄ってチームで議論をしながら仮説の構築や検証を行い、チームとしてのアウトプットを高めることが期待されています。
従って面接では、候補者が面接官のチームメンバーとして、割り振られたタスクを自律的に遂行しながら、チームの議論に積極的かつ生産的に参加し、チームのアウトプットに貢献しているイメージを面接官自身が持てるか、という目で審査を行います。
面接時点でそれらのスキルを完璧に備えている必要はありませんが、訓練によって短期間で伸ばすことが出来そうか、その素養を判断します。
それでは、面接官は面接を通して、どのような観点で候補者の「コンサルティング業務のベースとなる素養」を見極めているのでしょうか。この先の記事でご説明していきます。
尚、ご自身の現在の実力を試したい時や、上記の基準に当てはめてフィードバックが欲しい時には、以下のサービスをご利用下さい。
また、「戦略コンサルの経験がキャリア上有利なのは本当なのか?」「戦略コンサルに行くメリットがないのはどのような場合?」等、戦略コンサルティングを目指すキャリア全般についての相談も受け付けています。