夫婦の会話がない…毎日話しているのに「二人の会話」がなくなる理由と3つの対処法

夫婦の会話がない…毎日話しているのに「二人の会話」がなくなる理由と3つの対処法

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子どもたちがようやく寝静まり、一日の終わりに訪れる夜の静寂。
さっきまで「パパ見て!」
「これどうやって倒すの?」と子どもに話しかけられ、
笑いながらスマホのゲーム画面を見せて盛り上がっていた夫。
子ども相手にはあんなに楽しそうに声を張り、目を見て笑っていたのに、子どもがアニメに夢中になったり、別部屋へ遊びに行ったりして二人きりになった瞬間、部屋の空気はすっと静まり返る。

夫の視線は、吸い寄せられるようにスマホの画面へ。指先だけが忙しく動き、ゲームの効果音だけが小さく響いている。

テーブル越しに温かいお茶を飲みながら、妻は思い出したように口を開く。

「あ、そういえば明日の朝、ゴミ出しお願いね」
「……ん、わかった」

視線は画面に向けられたまま、生返事が返ってくる。

妻「あと、明日幼稚園のお迎えって行けそう?」
夫「あー……ちょっと厳しいかも。ごめん、お願いできる?」
妻「わかった、じゃあ私が調整するね。……あ、上がる前に子どもの明日の服、着替えさせておいてね」
夫「はーい」

時間にすれば、わずか数十秒。必要最低限の連絡事項を伝え終えると、会話はすっと途切れ、リビングにはテレビの音と、夫が画面をタップする無機質な音だけに戻る。

ケンカをしているわけではない。お互いを無視しているわけでもない。子どもとはあんなに楽しそうに話しているんだから、会話自体が嫌いなわけでもないはず。

なのに、なぜ私に向ける言葉や視線は、すべて「業務連絡」と「スマホの画面」なのだろう。

このモヤモヤした気持ちを、以前ママ友にぽろっと話したことがあります。「最近、夫婦の会話がなくてさ。必要な連絡しか話してないんだよね」と。

すると、周りのママたちは一斉に頷いてくれました。

「わかる!うちも完全に家庭内警備員と連絡係だよ」
「うちなんてLINEで連絡して終わりだよ」
「子どもがいると、みんなそんなもんじゃない?」

みんな「分かる」と言ってくれた。うちだけじゃないんだと、少しホッとしたのも事実です。確かに、会話がゼロなわけではない。毎日の家事も育児も、ちゃんと回っている。

でも、一度スマホから目を離して、胸に手を当てて考えてみてください。「みんなそうだから」で片付けてしまうのは、実はとても危険なことです。

放置するとどうなる?「会話のない夫婦」を待つリアルなリスク


「ケンカをしていないから大丈夫」「みんな会話なんてないって言っているし」

そうやって目の前の違和感に蓋をしてしまう人は少なくありません。しかし、各種調査データを見ると、この「業務連絡だけの会話」を放置し続けることには、大きなリスクが潜んでいることが分かります。

・「性格の不一致」の中に隠れている、本当の理由

裁判所が発表している司法統計(婚姻申立ての動機)によると、
離婚理由の1位は夫・妻ともに「性格の不一致」です。

司法統計をもとにした離婚理由ランキングの上位3位は、次のようになっています。

順位 夫が申し立てた理由 
1位 性格の不一致 性格の不一致
2位 精神的な虐待
3位 異性関係

 妻が申し立てた理由
1位 性格の不一致
2位 生活費を渡さない(金銭問題)
3位 精神的または肉体的暴力

(出典:裁判所「司法統計年報 家事編」婚姻関係事件数-申立ての動機別申立人別)

でも、この「性格の不一致」という言葉、なんだかモヤっとしませんか。

「性格が合わない」と言われると、まるで最初から相性が悪かったみたいに聞こえます。でも実際は、そうじゃないケースがほとんどです。

「休日の過ごし方、なんで毎回スマホばっかりなんだろう」
「これくらい言わなくても分かってよ、って思っちゃう」
「昔はこんなことで喧嘩しなかったのに」

――そんな、ひとつひとつは小さな「あれ?」が、日々の会話の中ですり合わせられないまま積み重なった結果。それが最終的に、「性格の不一致」という大きな言葉でひとまとめにされてしまうのです。

つまり「性格が合わなくなった」のではなく、「合わせるための会話が、いつのまにか減っていた」というのが、本当のところに近いのかもしれません。

また、民間企業が実施した夫婦関係に関するアンケート調査でも、「夫婦仲が悪い」と感じている人の約8割が「普段の会話時間が1日15分未満」であるという結果が出ています。会話の減少は、単なる気まずさだけでなく、夫婦仲の冷え込みに直結しているのです。

子育て終了後に訪れる「サイレント仮面夫婦」

子どもの育児に追われている時期は、「パパとママ」という共通の目標があるため、業務連絡だけでも家庭は回ります。

しかし、意識調査によると、「子どもが巣立ったあとに夫婦二人で過ごすイメージが湧かない」と答える人が子育て世帯の約6割にのぼります。

業務連絡しかしてこなかった夫婦が子どもを見送ったとき、目の前に残るのは「何の用事もない相手(=他人同然の存在)」です。そこから急に会話を復活させるのは難しく、結果として「家庭内で会話が一切ないサイレント夫婦」や、定年退職を機に切り出される「熟年離婚」へと繋がっていくリスクが高まります。

「否定はされていないけれど、大切にされていない」心の摩耗

会話が「業務連絡」と「ゲーム画面への生返事」だけになると、言われた側は無意識のうちに「自分という存在に興味を持たれていない」「家事や育児のパートナーとしてしか見られていない」という孤独感を募らせます。

この小さな擦り減りの蓄積こそが、「みんなそうだから」と自分を納得させようとしても消えない、胸の奥のモヤモヤの正体なのです。

易経から考える、長く続く夫婦の関係


では、どうすればこの危険なスパイラルから抜け出せるのでしょうか。

東洋の古典である『易経』には、「雷風恒(らいふうこう)」という卦があります。この「恒(こう)」という漢字には、「恒常」「永続」といった「長く続く」という意味が含まれています。夫婦のように長く続いていく関係性を考えるうえで、深い教えを与えてくれる言葉です。

「関係が長く続く」と聞くと、多くの人は「変わらないこと」「昔のままを維持すること」が大切だと思いがちです。

しかし、易経の考え方は違います。長く続くためにこそ、変化し続けることが必要なのだと教えます。

易経には、こんな言葉があります。

「窮(きゅう)すれば即ち変ず、変ずれば即ち通ず、通ずれば即ち久し(ひさし)」

行き詰まりを感じたら、形を変える。変化すれば道が拓け、その結果として長く続いていく――という意味です。

夫婦もまったく同じです。

付き合っていた頃。結婚したばかりの頃。子どもが生まれた頃。子育て真っ只中の今。

取り巻く環境や生活のステージがガラリと変わっているのですから、二人の関係性や会話の質が変わっていくのは、ごく自然なことです。

だから、無理に付き合っていた頃とまったく同じ関係に戻ろうとする必要はありません。「業務連絡ばかりになって危険だな」と気づいた今、今の二人のステージに合った「新しい夫婦の会話」を、ここからもう一度作っていけばいいのです。

今すぐ試したい、「二人の会話」を取り戻す3つのこと


1.一日一つ「用事のない話」を投げてみる

いきなり「もっと夫婦で会話を増やそう」と意気込むと、お互いに肩肘が張ってしまいます。だから、一日一つだけで構いません。生活に全く必要のない話をしてみてください。

「今日、外でこんな面白い看板見かけたんだよね」
「最近、急にこれが食べたくなってさ」
「もし今、1週間休みが取れたらどこ行きたい?」

ポイントは、結論や答えを出す必要のない話をすることです。会話を増やそうとすると「何か有益なテーマを話さなきゃ」と考えがちですが、付き合っていた頃だって重要な話ばかりしていたわけではありません。用事がない会話だからこそ、その人自身の「素の表情」や「今の感情」が見えてくるのです。

2.「知っている相手」ではなく「今の相手」に興味を持つ

長年一緒にいると、「夫(妻)はこういう性格だから」「どうせこう考えるだろう」と、相手をフレームにはめてしまいがちです。

でも、数年前の相手と、今日の相手は本当に同じでしょうか。好きなものが変わっているかもしれない。仕事に対する価値観が変わっているかもしれない。ひそかに新しく始めてみたいことができているかもしれない。

だから、あえて「もう知っている人」として接するのをやめて、目の前にいる今の相手に質問をしてみるのです。

「最近、ちょっと気になってるものとかある?」
「今、何の制限もなく1日自由になったら何したい?」
「今年中にちょっとやってみたいことってある?」

決めつけを捨てて「今の相手」に興味を持ち直すこと。それだけで、お互いの視線はスマホから一瞬だけ外れ、会話の温度が変わっていきます。

3.「家族の未来」ではなく「二人の未来」を少しだけ話す

夫婦で未来について話すとなると、どうしても現実的な話題になりがちです。

「子どもの進学資金どうする?」
「家のローンはどう払っていく?」
「老後の蓄えは足りるかな?」

これらも家族を守るために欠かせない会話です。しかし、たまには「家族」の主語を「二人」に変えて未来を語ってみてください。

「子どもが独立して二人になったら、どこに住みたい?」
「5年後、二人でどんな休日を過ごしていたら楽しそう?」
「また二人だけで旅行に行くなら、どこに行ってみたい?」

付き合っていた頃、二人にはたくさんの「これから」がありました。だからこそ、話したいことが尽きなかったのです。結婚して何年経っても、子どもが大きく育っても、二人だけの「これから」がなくなったわけではありません。もう一度「二人の未来」の景色を一緒に描いてみることで、自然と会話は生まれていきます。

会話がないのではなく、「二人として話す時間」が減っているだけ

夫婦の会話が業務連絡ばかりになったからといって、二人の間の愛情が消えてしまったわけではありません。

毎日、「ゴミ出しお願い」「お迎えどうする?」と声を掛け合っている。それは二人で「父親」「母親」という役割を全力で全うし、家庭というチームを守り抜いている立派な証拠です。

だから、「パパ」と「ママ」であることをやめる必要はありません。

ただ、「みんなそうだから」と諦めてそのままにするのではなく、ほんの数分だけ「夫と妻」として話す時間を取り戻してみる。

一日一つ、用事のない話をする。今の相手に、もう一度興味を持ってみる。二人だけの未来について、軽く妄想してみる。

何か大きな改革をする必要はありません。易経が教えるように、長く続いていく関係とは、「ずっと同じ状態を保ち続けること」ではなく、「生活の変化に合わせて関係性もしなやかに変えていくこと」です。

「最近、夫婦の会話がないな」と胸の奥で感じたなら。まず今日、お茶を一口飲んだあとに、「そういえばさ……」と、何の用事もない話を一つ、話しかけてみてはいかがでしょうか。

そうは言っても、なかなか自分から話しかけるきっかけがつかめない。夫(妻)が今どんな運気や気持ちの中にいるのか、知りたい。

そんなときは、お気軽にメッセージや鑑定でご相談ください。

易経や九星気学の視点から、お二人が無理なく心地よく変化していくためのヒントや、今かけるべき言葉のタイミングを、丁寧にお伝えしています。

お二人らしい「新しい関係」を、少しずつ一緒に作っていけたらと思います。
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