「転倒・転落」認知症患者の事例

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【はじめに】

このブログでは、症状に対するアセスメントの具体例を提供します。
私自身、看護学生や新人看護師だった時に、看護過程の記録をどのように行うべきかを理解するのに苦労した経験があります。そのような状況で、私が大いに助けられたのが、先生や先輩のアセスメント例を見て学ぶことでした。例を見ることで、「これが正しい書き方だったのか!」と気づき、アセスメントの書き方がすぐに頭の中で整理されました。
具体例を見て学ぶことは、理解を深め、知識を広げるのに非常に役立ちます。さらに、日本語の表現方法やフレーズについても学べるため、文章力向上にもつながると思います。
ぜひこのブログを参考にして、ご自身のアセスメント力の幅を広げる糧にして頂ければ幸いです。
当ブログの内容は、ご自身の課題や実習への使用に限り、自由に使用して良いです。ただし、あくまでも見本なので、自己責任で使用するようにしてください。
症状別アセスメントは、様々なケースで応用できると思います。看護計画もついているので、参考にしてくださいね!!
当ブログの内容を無断で複製・転用することは、許可していません。
著作権侵害に当たるので、他の方に見せたり、コピーして配布することは禁じます。
注意点を守って活用していただければ幸いです。内容は適宜、最新の内容に更新します。
看護学生さんの力になれるレベルを目指して作成していますが、アセスメントや看護計画の作成時間は、事例によって異なりますので、確認する方によっては、一部不十分な部分がある場合があるかもしれません。


【サービス紹介】

事例の見本を作ってほしい!
アセスメントの書き方がどうしても分からない!
といったお悩みの方は、こちらのサービスを利用もございますので、
興味がある方は、気軽にご相談ください。
※ 時期によっては対応できないこともあるのでご了承ください。


【今回の情報】

・患者名:B氏(87歳、女性)
・既往歴:認知症、腎盂腎炎、糖尿病
【現在の状況】(入院3日目)
 B氏は1年前に腎盂腎炎を発症し、入院中に膀胱留置カテーテルを挿入。その後膀胱留置カテーテル抜去をしたものの自尿の確認がみられれず1年前から膀胱留置カテーテルからの排泄方法となりました。自宅には訪問看護師が定期的に体調確認と、膀胱留置カテーテルの管理をしていましたが3日前の訪問時に発熱、血尿症状があり受診をすすめられそのまま尿路感染と発熱で入院となりました。B氏は重度の認知症を持ち、家族の支えで生活をしていましたが、病院環境によるせん妄の症状を示しています。入院2日目には部屋で転倒し、膝の打撲のみで他の外傷はありませんでしたが、再度転倒転落のリスクが高いため注意が必要な状況です。
 認知面はムラがあり、落ち着いているときもありますが夜間せん妄があるため昼夜逆転が見られます。夜間、B氏はしばしばベッドから出ようとし、自分の家に帰ると言いました。スタッフは彼女の安全を確保し、彼女が自宅であると思う病室に戻るよう説得しました。しぶしぶながら納得し、ベッドに戻りました。スタッフはこのような状況が再発しないよう、夜間の巡回を増やすことを決定しました。現在も微熱が続いており、左の前腕に点滴ルートを留置しており抗生剤の点滴治療も継続中です。
<バイタルサイン>
 体温は37.8°C、脈拍は110回/分、呼吸数は22回/分、血圧は130/80mmHg、酸素飽和度は96% (酸素吸入なし)
<採血検査のデータ>
ヘモグロビン:11.2 g/dL
白血球数:14,000 /μL
プロカルシトニン:2.5 ng/mL
CRP: 15 mg/dL
血糖:130 mg/dL
ナトリウム:140 mEq/L
クレアチニン:1.3 mg/dL
これらの結果から、患者は依然として感染を示しており、その状況は厳重な監視を必要としています。せん妄の症状も引き続き注意深く管理する必要があります。

【アセスメント】

【S】
「早く帰らないと、今日は訪問看護師さんが来ちゃうから。なんだか体もだるいし、こまったね。」

【O】
・患者:B氏、87歳、女性
・既往歴:認知症、腎盂腎炎、糖尿病
【現状】(入院3日目)
 3日前より発熱と血尿症状があり、尿路感染と発熱で入院中。1年前の腎盂腎炎以降、自尿が確認できず、膀胱留置カテーテルからの排泄。定期的な訪問看護による健康確認と、排泄管理のケアを受けていたが3日前の訪問看護師が訪問時に発熱と血尿を認め、尿路感染が疑われたため入院。
 病院環境によるせん妄症状あり。昼夜逆転と不安定な認知状態を示す。入院後2日目に転倒し、膝を打撲。再度転倒のリスクあり。感染症の兆候あり。抗生物質の点滴治療継続しており、左の前腕から点滴ルートを留置中。せん妄症状も引き続き管理中。
<バイタルサイン>
体温37.8°C、脈拍110回/分、呼吸数22回/分、血圧130/80mmHg、酸素飽和度96% (酸素吸入なし)
<血液検査結果>
ヘモグロビン11.2 g/dL、白血球数14,000 /μL、プロカルシトニン2.5 ng/mL、CRP 15 mg/dL、血糖130 mg/dL、ナトリウム140 mEq/L、クレアチニン1.3 mg/dL
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