こんにちは。ふだんココナラさんでは「苗字とルーツ」に関わるサービスを提供しているのですが、それとは別に「 学校トラブルの対処アドバイスをします。学校の裏事情をこっそり教えます」といった学校にまつわるサービスも行っています。
こちらのほうは、販売実績があまりなく、いったいどんなサービスなのか?とその内容が伝わらないかもしれませんが、みなさんのお子さんが学校がらみで何かトラブルに巻き込まれた時には、解決のヒントのようなものを提供できるかもしれません。
もちろん、このサービスについては依頼がないのが本当は一番よいのです。
だって、
「学校でトラブルに巻き込まれる」
ことは少ないに越したことはないのですから!
さて、まだ週刊文春さんが報じて間がなく、ちょうどいま話題になりはじめた事件があります。北海道の旭川で、いじめ事件があり、女子生徒が亡くなってしまったという悲劇です。
その生徒がいじめを受けた学校では、学校の対応があまりにも「ひどい」ということで、これからどんどん問題が表に出てきて、日本中を巻き込んだ議論が起きることが予想されます。
詳細は事件を報じている記事などを読んでいただければわかるのですが、私からは「その学校にどんな闇が潜んでいて、それが事件を引き起こしているか」をお話しようと思います。
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女生徒へのいじめに関しては、学校側は早くから把握していたようですが、隠蔽しました。
それも、この学校に関しては、「校長みずからが隠蔽を主導した」と推定されます。
一般的には、学校での問題は「問題のある教師がいて、その人が指導力不足だから事件が起きてしまう」と考えがちですが、学校は組織で動いていますので、実は
「一人くらい問題教師がいても、それほど事件はひどくならない」
ことが大半なのです。
いじめにしても、校内トラブルにしても、担任だけで処理することはほとんどなく、常に複数のメンバーが関係するように対応されるのが普通です。少なくとも、児童生徒の問題行動は、
〇 担任
〇 学年主任
〇 生活指導担当(部長)
などの最低3人が知っており、対処します。学級数が多ければ、学年団というチームでも対応します。
そこから、問題の大きさによって、教頭や校長へと報告・相談が行きますが、その場合だと5人が事件に関わることになります。
ここで、理解しておきたいのは、みなさんのお子さんが何かトラブルに巻き込まれた時、「担任の先生だけが知っている」とか「担任の先生だけが対処している」ような学校はマズい!ということです。
本来であれば、基本的に3人から5人が協議して事に当たるのが普通ですから、それを1人だけでやっている事情があれば、その学校はチームが機能していません。
その場合は、「担任の先生も、職員室の集団やチームのなかで孤立しているか、放置されている」という裏事情があると推察できます。
だから、何かトラブルがあったときに、「担任だけが一人で対応していないか」観察してみてください。
ところが今回の事件は、担任の教師にも問題があったようですが、校長自らが事件を知っていて隠蔽したようです。
この「学校の長が自ら事件を隠す」理由は一つしかなく、
”その年度で退職であり、綺麗な身で引退したかった”
という場合がほとんどです。旭川の渦中の元校長も、そうだったようです。
学校が事なかれ主義になるのにも、理由があります。それは、何か問題を起こすのは自分たち教師ではない「児童・生徒」であり、本来であれば、責任の所在は
〇 本人とその保護者
にあるのにも関わらず、学校の教師はその代理として被害者への謝罪やマネージメントに当たるので、「損な役回りだなあ」と本音では感じます。
「学校という場として、大人として責任があるのではないか?」と一般論としては感じると思いますが、本来的には、責任があるのは
〇 責任、第2位はその保護者
〇 責任、第3位は、学校
という順番なのに、さも一番責任があるのが学校のように思われてしまうため、および腰になってしまうのですね。
ところが、ある程度「わかっている」教師たちや学校は、だからこそ周囲を巻き込んで「大事にして責任を分散する」ことを知っています。ほっておくと「自分たち学校のせいにされかねない」ので、早い段階から
〇 個人ではなく、チームで複数で対応して責任を分散する
〇 学校内部だけでなく、教育委員会に指導を仰いで責任を分散する
〇 保護者に全部事実を伝えて、責任を保護者に戻す
〇 場合によっては警察など他の機関にも入ってもらい、責任を分散する
ということを意識して行います。
これは見方を変えれば「ずるい」方法なのです。けれど、「学校はずるい気持ちを持っている」せいで、結果的に周囲を巻き込んで迅速に組織的な対応をすることができるわけです。
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ところが、今回の事件の舞台となった中学校の校長は、おそらく教育委員会の人事の中でも
「偉い人」
だったと思われます。教師から「指導主事」という立場になって教育委員会で「学校を指導する立場」になっており、それから「学校教育部次長」という役職にも昇っています。
彼が学校現場に戻ってきた校長職は「すごろくの上がり」のような最後の舞台であり、なおかつ「偉い立場」であったために、周囲に相談したりもせず、自分だけで事に当たろうとしたのでしょう。プライドもあったかもしれません。
ぶっちゃけ校長が教育委員会に対処方法を相談しても、その校長から見れば、教育委員会の指導主事は「元部下」や「後輩」ばかりなので、彼の気持ちの面では相談したり、報告したりする気持ちすら起きなかったと思われます。
もし、旭川の外れのほうの小さな中学校で事件が起きており、その校長が管理職に成り立ての新人校長だった場合には、自分の保身を考えるよりも
「大変なんです!どうしたらいいですか?」
と教育委員会にお伺いを立てるのに必死で、隠蔽などは行えなかったと思います。
・・・こんな風に、学校におけるトラブルを解決するには、
「その学校の職員室で何が起きているのか」
「その学校は、教育委員会の人事における序列でどの位置にあるのか」
「その学校のチーム体制はどうなっているのか(経験年数など含む)」
を把握しているかいないかで、全然方針や結果が変わってくるということなのです。
私が行っているサービスでは、そうした学校組織上の問題点を読み解きながら、保護者としてどのように立ち回れば、教師たちを思い通りに動かせるかを助言するようにしています。
何か問題が起きたときは、事態が小さければ小さいほうが解決しやすいので、ぜひご相談ください。