これまで、ココナラさんのサービスで1000家以上の苗字を調べてきましたが、そうしたデータの積み重ねの中で気づいたことがあります。
それは、たいていの人、ほとんどの人が、
「先祖は戦国武将である!」
ということです。
もちろん、歴史上の人物には有名な「戦国武将」や「戦国大名」がいて、織田信長をはじめ、先日までの大河ドラマの主人公だった明智光秀などの、あまたの武将がいることはご存知のとおり。
それらの武将の中でも、一国の主となったものは特に「戦国大名」と呼ばれて、大きな力を持っていたことも、お馴染みのお話です。
逆に言えば、戦国時代でおなじみの毛利元就や伊達政宗なども、それぞれの国の支配者ばかりですから、いわゆる有名どころはみな「戦国大名」ということになるでしょう。
ここでちょっと誤解を解いておきますが、これまで苗字調べ、ルーツ調べをしてきた中で、
「先祖が戦国大名」
だった人は、残念ながら1家もありませんでした。なので、織田信長の子孫や、明智光秀の子孫、あるいは大友宗麟の子孫や武田信玄の子孫はめったにいない、ということでもあります。
さすがに一国の主となった「戦国大名」の子孫というのはなかなかいない、ということでもあります。
ところが、「戦国大名」の家臣であった「戦国武将」たちの子孫は、うじゃうじゃいます。
みなさんのご先祖のほとんどは、「戦国武将」だった!と言いきっても過言ではないくらい、「いち武将」の子孫はとてもたくさん広がっているのです。
どういうことかと言うと、
「一国まるごと支配した戦国大名の子孫はさすがに少ない」
けれど
「小さい領地を治めた戦国武将の子孫は、たくさんいる」
ということですね。
よーく考えてみると、みなさんのご実家とか、ご実家のそのまたご実家などは「江戸時代などからずっとそこに住んでいる、たんぼをたくさん持った田舎のおうち」であることがほとんどだと思います。
その「おじいちゃんち」「おばあちゃんち」から、世代が変わって、「息子たちは都会に出てきた」などの事情はあると思いますが、2世代くらい遡ると、まあまあ「田舎の農家出身」ということは多いことでしょう。
ここでちょっと考えてほしいのですが、
「田舎のおじいちゃんちの家屋敷や田畑は、いつからおじいちゃんの一族のものなのだろう」
という疑問を持ってみましょう。
たまーに「戦後の農地改革で地主から土地を分配された」というおうちはあると思いますが、まあ大半は
「うーんと、先祖代々ここに住んでいるから、先祖代々うちのもの」
ということだと思います。
その先祖代々の最初の人は、いったいどうしてその土地を「自分のものだ」と宣言できたのでしょう?これって、実はとても不思議なことなのですね。
その答え。
細かいことはいろいろあるのですが、ざっくり言えば、その初代のおじいちゃんの時には
「先祖が、小さなエリアの領主だった。あるいは本家が領主だった」
という可能性が一番高いのです。そして、その時期は、おおむね戦国時代ごろが一番多いです。
つまり、あなたのご先祖さまは、戦国時代ごろ、ある小さなエリアの領主で、その地方の「戦国大名の下で、自分たちの土地を守るために戦っていた」ということになるわけです。
そういう人たちを「戦国武将」と呼ぶわけですね!
ですからルーツ調べをしていると「大名」ほどは有名ではないけれど、地元を治めていた小領主の武将たちがたくさん発見されます。
そんな武将たちとおなじ苗字の子孫が、その地に広がっているなんてことは日常茶飯事です。
ぜひ、みなさんも、ご先祖の武将探しにでかけてみませんか?