【お勧め】居酒屋だからこそ身につくこと

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ビジネス・マーケティング
居酒屋でバイトしたことはありますか?

私の仕事の原点は居酒屋です。

今でも居酒屋そのものが大好きです。
その理由はメニューが多いことです。

メニューが多いと迷います。
でもその迷っている時間が楽しいです。

バイキングなんかもテンパってしまいますw
『全部食べたい!』
気持ちが高揚してテンパってしまいますが
その時間も楽しいです。

そんな居酒屋で仕事をしてきて、
居酒屋だからこそ学べる接客があるな、
と感じています。

カフェやレストランなど、
飲食店で共通することもたくさんあるのですが
居酒屋でしか身につかないことがたくさんあります。

まずは、滞在時間が長いです。

だんだんお酒を飲む若い方が減っていますが、
それでも居酒屋で飲むとなれば
久しぶりの友人との話や、
デートや、部下や後輩との時間など、
話し込む前提で利用することが多いと思います。

するとスタッフからしても
接客するチャンスが多くなります。

おかわりのドリンクから
おすすめの料理、締めのご飯からデザートまで。
おすすめするタイミングとお酒があってコースでもない、
居酒屋だからこそ接客のタイミング・チャンスが多いです。

タイミング・チャンスが多いと
戦略的に接客をすることができます。

玄関でのお出迎えで最高のおもてなし。
お客様をみた瞬間にスタッフは
『どんな関係性・集まりか?どの席がベストか?』
瞬時に判断します。

『このお客様はまだ付き合う前だろうか。
Aの席は若いグループが盛り上がっている、
それならば奥の席がいいな。
ご案内したあとはみんなで共有して
隣の席には静かなお客様をご案内するようにしよう。』

滞在時間が長い前提なので、
長く楽しんでいただくために
瞬時に判断しご案内せねばなりません。

仮に読みが外れて失敗してしまっても、
ホールを巡回している間にお客様の様子を伺い、
「別のお席をご用意させていただきましょうか?」
と御声がけしリカバリーができます。

お食事中でもおすすめするタイミングが多く、
関わることが多いので常連様がつくりやすいです。

常連様は話す・話さない問わず
お客様とスタッフとの関係性です。

滞在時間が長いからこそ
そのお客様のニーズを掴むチャンスも多いです。

これが滞在時間が長い居酒屋で得られる
戦略的接客が身につくメリットです。

次に、幅広いメニューから
お客様の層が広いことです。

お客様の層が広いことで対応力がつきます。

大学生から若いカップル、
会社の飲み会から合コン、
日曜日の早い時間ですと
ファミリー層が来られます。

さらにお酒も入りますから
陽気な人から怒りっぽいお客様まで、
様々なシチュエーションとテンションで
ご来店されます。

これほどの幅を持つ飲食店はないと思います。

ファミリー様ですとお子様がお腹空いているので
全力でオーダーを作る必要があります。

かと思えば雰囲気のいいカップルなら
ゆっくり提供することが空気を崩さず
サービスにつながります。

お酒がすすむお客様なら
ドリンクの提供が一番ですし、
「おすすめは?」と聞かれた時に
そのテーブルでその時間まで
何を頼まれたか重要になります。

基本的にお酒飲みは
お腹に溜まるものは選ばないので
唐揚げの名店でもお酒飲みのお客様には
漬物やたこわさびなどの、
塩味が強くて軽いものをお勧めします。

ようするに空気を読む力が必要なのです。

さらにトラブル回避のために先見力も必要です。

大学生のサークルの飲み会で
お酒を頼まれるからとジャンジャン持って行っては
お手洗いでリバース→スタッフ1名清掃にまわるのは
容易に想像ができます。

盛り上がれば盛り上がるほど
若干ドリンクの提供スピードを落とし、
オーダーを持っていく時にお水もサービスし、
「よければお水もどうぞ!」
とお持ちしてリバースを避けますw

思い出したのですが、
女性のグループのお客様ですと
食事が終わった後のお話が長いですから、
食事が終わったタイミングで先行して
あったかいお茶をお持ちします。

「あら、気が効くね〜」

と喜ばれます。

テーブルに答えがあります。

ホール全体を巡回し、
お客様の求めていることを察知し、
先に提供する。

こんな芸術的な接客ができるなら最高です!

”ボタンで呼ばれないホール”

それがホールでの接客の最終ゴールです。

オーダー端末で接客をすることが少なくなってきていますが、
最高の接客を目指したいものです。
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