「君たちはどう生きるか」を読みました

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先日遅ればせながらこの「君たちはどう生きるか」という漫画を読みました。


元々1937年に小説として出版されたものが、2017年に漫画化され
さらに大ヒットした作品です。
*累計267万部の大ヒット

この作品はざっくり言うと、
知的好奇心旺盛の中学生のコペル君という主人公が、
自分で抱いた興味やぶつかった壁、悩みなどを
亡くなった父親の代わりに見守ってくれている教養のある
おじさんに相談するというのが、ストーリーの建てつけとなっています。

そして、
コペル君が抱く感情というのは、
誰しもが抱いた事のあるような感情だと思うのですが、
特に人間の本質について悩んだ感情に対するこのおじさんの回答が見事で、
悩んだり、落ち込んだりという負の感情を抱くというのは、
人間としての正しい姿勢や行いを知っているからどいうような内容の場面があります。

あまり本の内容を書くのはネタバレになりよくないかもしれませんが、
この本の中で、コペル君が勇気を出せず友人たちを裏切ってしまう場面があります。

この時、ひどく罪悪感に苛まれ、コペル君は学校を休むというかたちでその問題から逃げてしまいます。

しかし、逃げても問題は解決せず、罪悪感に苛まれ続けます。

その答えは当然シンプルで、許してもらえないかもしれないけど、
その事について親友達に素直に謝りにいくという事です。

人間は、心地悪い感情を抱く事で、正しい行動を知る事が出来たり、
それを実行する事が可能という事です。

言われると当たり前の事ですが、深いなと改めて思いました。

年齢や問題、悩みの内容にに関わらず、この法則は共通だと考えます。


又、このコペル君というあだ名も地動説を最初に唱えた
コペルニクスから来ているのですが、
世界は自分を中心に回っているのはなく、
自分も回っている世界を構成している一部に過ぎないという事を案に示しています。

自分が世界の中心にいるような感覚になると、
傲慢になったり、自分の意に沿わない人を認めない事によりいじめが発生したりなど、
様々な問題が生じますが、
そうではなく自分も回っている世界を構成している一部に過ぎず、
自分が中心なのではなく、様々な人が他人を思いやる気持ちで世界が回っているという結論に最終的にコペル君は行き着きます。

この書籍の主人公は中学生ですが、
これも、年齢などに関係なくそれぞれの立場で、
気づきのある内容かと思います。


特に、子供だと世界が学校だけだと思いますが、
大人になると、職場の人間関係、お金、子育て、夫婦関係、介護、近所づきあいなど、
自分だけが良ければよい訳ではなく、周囲と調和を図ったり、自分以外の人のために努力をしなくてはいけなかったりというような場面が増えると思います。

そして、他人との関係が増えれば増えるほど、悩みの量や種類も増えると考えます。

ただ、
その時の思考/行動指針を自分の心に求めるというのは、
非常に人間らしくシンプルだと思いました。

結局それが一番気持ちが良いいという事です。




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