なぜ社長は中古車ベンツを買うのか?

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法律・税務・士業全般
こんにちは、元公認会計士のeesky福島です(^^)

本日は、
「なぜ社長は中古車ベンツを買うのか?」
というテーマを税務の観点から
書かせて頂こうと思います。

もちろん
これは節税対策のためです!

ただ、何故新車ではなく中古車
なのかというところが肝となります。


以下、そのからくりをお話しさせて頂きます。


そもそものお話として、
車を含めた長期的に保有する
資産を「固定資産」と会計/税務上呼びます。

当該固定資産に支払った、
お金については
全額その期の費用とする事
はできず、税法で定められた
耐用年数という一定期間に渡って
費用処理していきます。


ちなみにベンツを含んだ
車の法定耐用年数は6年です。


よって、新車のベンツを1,200万円で
購入したとすると、
1年目に費用とできる額は200万円までとなります。
(1,200/6=200)
この費用を会計上減価償却費と呼びます。


よって、せっかく1,200万円で買ったとしても
1年目で費用(減価償却費)として処理できるのは
200万円とあまり税金対策として効果は発揮しません。


ところが、中古で買った場合は
これとは異なる計算がされ、そこが税金対策上よいのです!


というのも例えば同じ1,200万円を払うにしても
もともとの値段が2,000万円ぐらいする車種で
既に新車の状態から6年経過している
中古車を購入したとします。


この場合中古車の耐用年数は税法上2年となります。
(0+6×20%=1.2(最低2年))


よって、1年目に費用額として計上できるのが
600万円という事になります。
(1,200/2=600)


どうでしょうか?
同じ値段(1,200万円)を支払っているにも
関わらず、1年目の費用額が
中古車の方が大きく(新車200万円、中古車600万円)、

節税対策として大きなメリットがありますよね!

このようにして、
社長はできるだけ税金を少なくし
自分の資産を増やしていくのです。


キャッチーな見出しとして
「中古車ベンツ」のお話が
有名ですが、このような"資産を残す"という
意味での節税対策はまだまだあります。

いずれにしても「お金」というものにきっちり向き合い
最速で資産を築いて、お金に捕われない生き方を
したいものですね!


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