KFシステムコントローラ取扱説明書(2)

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(2)システムの基本構成と概要

KFシステムコントローラは、大きく4つの項目から成り立っています。以下に、順次説明いたします。併せて、「(1)KFシステムコントローラとは」で示した全体図をご参照ください。

①並列実行

並列実行ツールを設定します。並列実行ツールには終了処理ツールと連続実行ツールa、bが予め登録されていますが、更にツールを追加することも出来ます。
次図にその概要を示します。終了処理欄に連番を記載して、ツールのフォルダ名とファイル名、実行マクロ名を記載することにより、記載したツールを並列実行します。
KFSCtr2-2-a.png

終了処理ツールは、ファイルコピーやシャットダウン等の終了処理を実行します。この処理は、全ての並列処理が完了した時点で実行されます。設定方法等、詳細については後述します。
連続実行ツールは、連続処理したいファイルやツールを予め登録した順に実行します。

②ファイル更新

ファイル更新ツールは、主に日々更新するファイルを登録し、実行します。
主な更新対象ファイルを次図に示します。
KFSCtr2-2-b.png

KFデータマネージャは、日々の株価を更新するツールです。また、新規銘柄の株価を取得することも出来ます。詳細については、「KFデータマネージャ取扱説明書」をご覧ください。
株価シート更新ツールは、東京証券取引所の立会日カレンダーを設定し、同カレンダーを参照するファイルやツールの日付を更新します。

システム更新ツールは、KFシステムクリエイターで作成したシステムの更新を行います。システムのオペレーションページにおける「データ更新」と同じ処理を、登録順に連続して実行します。
システム更新更新ツールは、システム更新ツールに改定があった場合に、更新作業を連続して行います。

KFシグナルチェッカーは、登録したシステムの売買判定や機能・システム判定、建値や現値、運用条件や直近性能等を一覧にして表示し、日々更新します。複数のシステムを運用している場合などに、個々のシステムファイルを開くことなく、運用状態を一覧で確認することが出来ます。
シグナルチェッカー更新ツールは、KFシグナルチェッカーに改定があった場合に、更新作業を連続して行います。

システム性能一覧は、登録したシステムの買い、売り、ドテンの各トレード毎に、基本的な運用条件と性能指標を一覧で表示します。これにより、作成したシステムから運用システムを選択する等の際に、比較検討しやすくなります。また、様々なシステム同士を比較する際にも利用できます。
性能一覧更新ツールは、システム性能一覧に改定があった場合に、更新作業を連続して行います。

③自動実行

自動実行ツールは、基本構成こそファイル更新ツールと同じですが、主にシステム設計段階での様々な処理を自動的に行う際に使用します。システム設計の基本は、銘柄選定⇒株価データ取得⇒システムセットアップ⇒最適化演算⇒システム選定、となります。
自動実行ツールでは、その内、銘柄選択とシステム選定を除いた作業を自動化することが出来ます。基本的な実行対象ファイル構成を次図に示します。
KFSCtr2-2-c.png

株価データ取得は、KFデータマネージャで行います。選定した銘柄をKFデータマネージャに登録し、データ取得フラグを立てておきます。そのKFデータマネージャを別名保存し、自動実行ツールに登録しておきます。その際、取得する株価データのファイル名を予め決めておき、指定したフォルダに保存するように設定します。
KFデータマネージャの使用方法につきましては、「KFデータマネージャ取扱説明書」をご覧ください。

システムセットアップツールは、選定した銘柄の全基準システムを予め登録しておくことで、セットアップを自動的に実行することが出来ます。基準システムのみならず、追加システムや合成システムのセットアップも可能ですが、これらは通常、元となる基準システムを選定した後の作業となります。

システムセットアップでは、選定した銘柄の株価データと共に、元となるシステムファイル及びロジックリストを参照します。そのため、システムファイルが改定されれば、システムセットアップツールで作成するシステムもまた改定版となります。

最適化演算ツールは、登録したシステムの最適化演算を自動実行します。セットアップしたシステムを全て登録しておくことで、セットアップ完了後に最適化演算を行い、最終的なシステムを自動設計することが可能となります。
ただし、同一ロジックのシステムでも、最適パラメータの選択にはある程度の裁量要素が入り込む場合があります。そのため、最適化が完了したシステムを一つ一つ開き、目視で確認する必要があります。

また、最適化演算には通常、多大な時間が掛かります。そのため、例えば4コアCPUパソコンの場合では、最適化演算ツールをファイル名を変えて4つ用意し、それぞれ等分にシステムを割り振ります。それらを並列実行ツールに登録し、それを最適化演算ツールの代わりに自動実行ツールに登録することで、処理時間を大幅に短縮することが出来ます。

④ユーティリティ

ユーティリティツール群では、システム作成やシステム更新に直接的な影響のないファイルやツールを提供しています。これらのツールは、今後変更になる可能性があります。

各種バッチ編集は、終了処理ツールで使用するバッチファイルの編集を行います。これらを編集することで、バックアップ条件等の設定を行うことが出来ますが、そのためにはある程度のコマンドの知識が必要となります。設定を間違えると重大な不具合を引き起こす可能性がありますので、十分に注意する必要があります。

ドキュメントギャラリーは、PDFファイルやTXTファイルを登録しておくことで、ファイル名のダブルクリックにより、当該ファイルを開くことが出来るツールです。初期状態では、Kフローのブログ記事や研究所サイト(休止中)の解説記事などを登録してあります。

ファイルリストアップツールは、指定したフォルダとその直下にあるフォルダのファイル名を抽出するツールです。システム更新ツール等にフォルダ名やファイル名を記載する際、このツールで目的のファイルをリストアップし転記することで、登録作業が容易になります。

エクセルコンバータは、xls形式で作成された各種ファイルをxlsb形式に変換するためのツールです。本ツール自体はxlsb形式となっており、エクセル2007以降で実行する必要があります。ただし、現状では互換モードでの使用を推奨しているため、特別な理由がない限り、本ツールを使う必要はありません。

KFシステムアナライザは、システムの統計情報を解析するツールです。資産カーブの回帰直線回りにおける資産分布のヒストグラムや、月次、四半期、年次の各期毎における成績等を求めることが出来ます。KFシステムクリエイターでは連続した成績しか分かりませんが、KFシステムアナライザを使うことで、例えば投資信託などの成績との比較が容易になります。

パラメータ抽出・変換/システム復元ツールは、登録したシステムから連続してパラメータを抽出したり、逆にパラメータファイルから連続してシステムを復元したりすることが出来ます。本ツールは、システムに改定があった場合などに、作成したシステムを改定版に更新する際にも利用されます。

システム間相関係数算出ツールは、登録したシステムの資産カーブがどの程度類似しているかを判定することが出来ます。本ツールを使用することにより、システムポートフォリオを構築したり、合成システムを設計する際に、どのシステム同士を組み合わせれば良いかを判断する指針が得られます。

破産確率算出ツールは、勝率と損益レシオ、リスク率を設定することで、その際の破産確率を求めることが出来ます。作成したシステムの安全性がどの程度であるかを、判断する一助になるかもしれません。

当日データ取得ツールは、登録した証券コードの銘柄の、日々の株価や出来高などを取得します。また、ヤフーファイナンスに登録されている銘柄の、証券コードと銘柄名を取得します。KFデータマネージャと異なり、日々の株価のみを取得するだけですが、それらを一覧で表示するため、様々な集計を行うことが可能です。

証券コード取得ツールは、ヤフーファイナンスに登録されている証券コードを取得します。当日データ取得ツールでも証券コードの取得は可能ですが、本ツールは未取得コードのみを取得することが出来るため、新規上場銘柄の抽出を行うことが可能です。