一度は生で見たい世界の美景~vol.18~

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コラム

ラ・マンチャの風車(スペイン)

 首都マドリッドから南東へ、標高約700mの広大な乾燥した高原がラ・マンチャ地方。ラ・マンチャとはアラビア語で乾いた土地という意味。この地方を車で走らせると、やがて丘の上に白い風車群が見えてきます。これらの風車は16世紀、時のスペイン国王カルロス1世が風力を用いて穀物を挽くために、彼の故郷でローマ帝国の領土であったネーデルランドから持ってきたものです。当時はたくさんあったそうですが、現在でも10基以上の風車群が残っているのはコンスエグラ村と、その東約40kmにあるカンポ・デ・クリプターナ村だけです。
 風車群は、セルバンテスの小説「ドン・キホーテ」で有名になりました。本の内容を簡単に説明すると、騎士道物語に夢中になった男が、自らをドン・キホーテと名乗り、愛馬ロシナンテにまたがり、従士サンチョ・パンサを従え、旅に出て様々な事件を巻き起こす物語。その中で、ドン・キホーテは巨人が風車に変身したと思い込み、突撃して風車に吹き飛ばされるところが有名な部分。その舞台がカンポ・デ・クリプターナだと言われています。
 晴れた日はどこまでも続く青い空と、白い風車のコントラストは美しく、まさに一度は見たい世界の美景と言えます。

 緊急事態宣言により、規制や収入減の影響を受けているのは国民全員。特にオンライン授業なのに変わらない授業料、アルバイト収入が減り生活費に困っている学生にこそ、国や自治体からの支援が必要です。これからの日本の未来のために。
 早くコロナが終息し、世界中の人が笑顔になりますように。

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