【AIと人間の仕事】どこまで共存?

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こんにちは!株式会社タカマサの青山です。

今回は「AI」についてです。
仕事の47%が機械に奪われる、と世界中で話題になった論文が発表されてから10年の月日が流れました。機械の中でも特に発達が目覚ましく、脅威に感じられているのがAIです。最近ではChatGPTなど、文章や画像を生み出す生成AIの登場により、AIと仕事をめぐる議論は新しい次元に突入した感がありますよね。

今後、「AIができる仕事」、「できない仕事」の違いに触れたいと思います。

AIが「できる仕事」と「できない仕事」の違いを探る

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将棋や囲碁など、「機械が人間を超えることはない」と思われていた複雑なゲームでさえ、AIは人間を凌駕するようになりました。これから先も、AIの性能が技術的にどこまで発達するのかは読み切れません。

 人間がこれまで行ってきた仕事は、このままAIなどの発達とともに何もかも機械に奪われることになってしまうのでしょうか。
ネットでは、
🔴「AIに仕事奪われる流れは止まらない」
🔴「奪ってくれれば働かなくて済む」
🔴「現実が追いつかない」
など、さまざまな意見が飛び交っています。

 ただ、仕事は人間の役に立つことが前提です。AIの性能がどれだけ技術的に向上したとしても、人間の役に立つかどうかは、人間にしか判定できません。機械が代替できる仕事とできない仕事の境界線は、これまで人間が人間自身の役に立つために何を行ってきたかを掘り下げることで、ある程度見えてきます。
仕事にまつわる3つの要素
「実務」「価値」「責任」
にフォーカスして、考察したいと思います。

実務

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まず、仕事における実務についてです。機械はこれまでにも既に、人間が行ってきた数多くの実務を代替してきました。その事例は枚挙にいとまがありません。例えば、郵便配送という仕事の際、かつては飛脚(ひきゃく)が自らの足を使って移動していました。しかし、いまや移動には自動車やバイクが利用されています。郵便配送の仕事に必要な“移動する”という実務の担い手は、人間自身の足から機械へと置き換えられました。

 文書の作成もかつては人間の手を使って文字を書いていましたが、いまこの記事はPCに入力して作成しています。また、近年ではロボット技術を用いてソフトウェアに作業工程を覚えさせ、自動的に事務業務を処理するRPAを導入する職場も増えました。

例えば、Googleで地図を検索してその地図を画面コピーし、Excelを開いて所定の位置に貼り付けるといった事務業務をRPAは自動でこなすことができます。かつては、Google検索とExcelへの貼り付け、という複数のソフトウェアをまたぐ作業は人間にしかできませんでした。しかし、RPAは複数のソフトウェアにまたがる作業工程を丸ごと記憶して、自動的にこなしてしまいます。

ドラえもんはまだ現実世界にいない

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さらに、生成AIにいたっては、提案書の内容やアイデア出しなど人間の思索工程まで代替するようになってしまいました。例えば、ChatGPTに「広報とマーケティングの違いを箇条書きで教えてください」と尋ねると、「両方とも組織や企業が情報を発信し、関係構築を行うための重要な機能」と共通点を示した上で、広報とマーケティングそれぞれの特徴について箇条書きにし、両者の違いまで整理して解説してくれます。

 このように、機械はその発達とともに、人間が行ってきた実務を次々に代替してきました。ただ、ほとんどの場合において、代替されてきたのは実務全体の中の一部のタスクに過ぎません。
郵便配送の“移動する”という実務については、担い手が人間の足から自動車やバイクに替わりましたが、自動車やバイクを操作する運び手自身は人間です。最近は郵便配送ロボットも現れましたが、どんな場所でも移動できる訳ではありませんし、雨の日や配送先が不在だった場合など、臨機応変な対応においてはまだまだ人間の方が一日の長があります。

生成AIによる提案書作成も、そもそも提案書作成に必要なキーワードは人間が提示する必要がありますし、提案書を使ってプレゼンテーションするのも人間です。それら複数に渡るタスクにもマルチに対応できる人間に対して、AIや機械が対応できるのは一部のタスクだけに限定されます。AIなどの目覚ましい発達ぶりをみると、やがてその性能は人間が人間自身の役に立つために行ってきたすべての実務を代替できるほどにまで発達するかもしれません。しかし、仮にそれが実現できたとしても、一つの機械だけでマルチに対応できるようにしようとすると、難易度はもう一段高くなります。

「書類を届ける」「事務業務を行う」「提案書を作成する」といった各々のタスクに対処するには、「郵便配送ロボット+RPA+生成AI」という具合に、異なる機能を持つ機械を組み合わせなければなりません。その点、人間であればすべてのタスクを一人でこなすことができてしまうのです。

 人間のようにマルチな実務能力を持つ機械といえば、ドラえもんのようなロボットが思い浮かべられます。しかし、そのようなロボットが実際に開発可能なのか、開発できたとしてどれほどの年月がかかるのかは分かりません。アニメだと、ドラえもんの誕生は2112年9月3日です。

終わりに

いかがだったでしょうか?
長くなってしまったので今日はここまで。
次回は続きを書いていきたいと思います!

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