私たちは時間を有効に使おうとして人生を台無しにしている

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こんにちは!株式会社タカマサの青山です!

皆さんは時間を有効に使おうとしていますか?
これは誰もが一度は考え、思ったことでしょう。
でも実際、その考えは正しいのでしょうか?今回の記事は少し常識を疑うことが必要かもしれません。

「時間の無駄」という概念

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私たちは普通、時間を有効に使うことが良いことであり、時間を無駄にすることは悪いことだと考えています。
例えば、すきま時間を使って勉強をすれば「時間を有効に使った」とポジティブに捉えますし、
ダラダラとゲームをして過ごせば「時間を無駄にした」とネガティブに捉えますよね。

🟥このように考えるのはおそらく人間だけです。

動物や虫は「時間を無駄にした」などと考えていないでしょう。

イモムシは「時間の無駄」と思うか

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動物や虫に「時間の無駄」の概念が無いのは人間よりも頭が悪いからでしょうか。
仮に、イモムシに人間並みの思考力があるとして考えてみましょう。

木の葉っぱをもりもり食べているイモムシがふと食べるのを止めて、しばらくの間ぼーっと空を眺め、物思いにふけったとします。

この時、イモムシは時間を無駄にしたと考えるでしょうか。

🟥そんなことはないはずです。

イモムシにとって、葉っぱを食べる以外に特にこれといってすることがありませんから。
どういうペースで葉っぱを食べようがイモムシの自由ですし、空いた時間に何をするのもイモムシの自由です。

イモムシは何でも好きなことをやればいいのであり、何をしても時間は無駄になりません。

イモムシは仮に人間並みの思考力を持っていても「時間の無駄」などと考えることは無いのです。

人間はどう生きるか

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イモムシから、生物としての自然な生き方が分かります。

🟥つまり、食べ物などの必要を満たしたら後はやりたいことをやる

ということです。
人間以外の全ての生物はこの原則に従って生きていると言っていいでしょう。

そうだとすると、人間も本来はこの原則に従って生きるのが自然なのではないでしょうか?

例えば、大昔に狩猟採集で生活していた人間たちは、そのように生きていたはずです。

寝たい時に寝て起きたい時に起き、お腹がすいたら森で食べ物を取ってきて食べる。

肉が食べたくなれば皆で狩りをする。
暇な時間は遊んだり、ぼーっとしたり、踊ったり、交尾したりして過ごし、
やがてしかるべき時期が来ればこの世を去る。

🌟こんな人生の中に「時間の無駄」などあり得ないでしょう。

ところが現代社会に生きる私たちはなぜか、

🌀「時間を無駄にした」
🌀「有効に使った」

などと考えながら生きているのです

どんな時に「時間の無駄」と感じるのか

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私たちはどんな時に「時間の無駄」と感じるのか、改めて考えてみましょう。

🌀なんとなくテレビを何時間も見てしまった時
🌀ツイッターなどのSNSを延々と眺めてしまった時
🌀ほんの息抜きのつもりで始めたゲームを何時間もやってしまった時

こんな時ですよね。
逆に「時間を有効に使った」と感じるのはどんな時でしょう。

🌟仕事をしてお金を稼いだ時
🌟 将来役に立つようなスキルを学んだ時
🌟身体や頭脳を鍛えた時

こんなところでしょうか。
要するに、私たちは自分の利益につながるような行動をした時に
「時間を有効に使った」と感じ、利益につながらないような行動をした時に「時間を無駄にした」と感じるわけです。

つまり、「時間の無駄」という概念は「利益」という概念と
密接に関係しています。
「利益」の概念が無ければ「時間の無駄」もありません。

必要利益と余剰利益

動物に「時間の無駄」の概念が無いとすると、動物には「利益」も無いことになります。

しかし動物が狩りをして得た食べ物は、その動物にとって利益と言えば利益ですよね。
これはどう考えればいいでしょう。

動物が狩りをするのは生きるために必要だからで、得た利益(獲物)はすぐに消費してしまいます。

この生きるのに必要な利益のことを「必要利益」と呼ぶことにしましょう。

しかし動物は、必要を超えて2匹目、3匹目の獲物を狩ろうとしません。

🟥つまり動物に無いのは「必要を超えた利益」の概念です。

これを「余剰利益」と呼びましょう。

まとめると、動物は必要利益は得るが余剰利益を得ようとはしません。
余剰利益を得ても貯め込むことができず腐らせてしまうため、得る意味が無いからです。

人間はやりたくないことをして生きている

これに対し大多数の人間は余剰利益を得ようとして、やりたくもない仕事をすることに時間を使っています。

良く考えてみましょう。
必要を満たすのに使う時間を必要時間、それ以外の時間を余剰時間と呼ぶことにすると、動物は余剰時間にずっとやりたいことをやっています。

しかし大多数の人間は余剰時間のかなりの部分をやりたくないことに費やしているわけです。

この2つを比べると、動物の生き方の方が優れていると言うべきではないでしょうか?

せっかくの余剰時間にやりたくないことをやっている人間は

🟥「時間を無駄にしている」

のではないでしょうか? 

終わりに

私たち人間の多くは虫や動物と違って、余剰時間のかなりの部分と必要時間で「やりたくないこと」をやっています。

一生懸命「やりたくないこと」をやった上で、身体を壊したり、心を病んだり、時に命を絶ってしまったりしているわけです。

かなり哲学的な話になってしまいましたが、こういう考え方もあるんだなと思っていただければと思います。

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