私は、3年間本気の婚活をした。かなり苦戦したが、結婚できた。5年目になるが一応問題なくやっている。
今回は、婚活する上で私が体感的に「大事だ」と思ったことを書いてみたよ。
自分と「良いところ」が同じ相手
まず、自然な流れで、自分の好みや長所が合う人とデートをする経験をした。
お互いに時間は守るし、店員さんに無礼な態度をとったりしないし、最初はうまくいっていた。しかし、そのうちお互いの「悪いところ」が気に障るようになり、その許容値が越えたところでお別れとなった。
長所が合うからと言って必ずしも短所も同じというわけではない。
時間は守るが部屋は汚かったり、他人には親切だが身内には厳しかったり…。それが必ずしも「短所」と呼べるものかどうかは人によるかもしれないが、お互いが「許容できなかった」ことに変わりはない。
短所は「理解出来ない」と厄介なのだ。
「…なんで、出しっぱなしにするの?」
「…なんで、すぐ怒るの?」
「…なんで、いっぱいお酒飲むの止めてくれないの?」
お互いの「したい」「できない」が、相手にとって不快になると、いくら良い点やその他「プラスの価値観」が一致していても、うまくいかないものだ。
自分と「悪いところ」が同じ相手
縁あって、また別の方とデートする機会をいただいた。今度は、自分の短所を早々とさらけ出し、「俺も、俺も」という人にした。
超絶「楽ちん」だった。
たとえやらかしても、人間、共感できることには怒りを覚えないようだった。
「ごめんね〜」
「あ〜わかるわ〜。俺もよくやる。いいよ。いいよ。」
たいがいこれで済んだ。
しかし、「共倒れ」まで時間はかからなかった。
デートはどちらも準備不足の行き当たりばったり。お互い地図が読めない。目的地に着くのは夕方。楽なファストフードで体重増加。面倒なことは後回し後回し…。
「予約しとけばよかったね〜」
「道、調べとけばよかったね〜」
…って、このセリフ、何回目!!!?
だんだんと、「許せる、けどイライラする!」「どっちかが、しっかりしていれば…」と思うことが増えてきた。一緒にいると、ぐだぐだで、不健康になって、お互い死ぬんじゃないかってことで、お別れした。
「ずぼらさ」のレベルが同じくらいの相手
これ!!これよ、これ。
これが思った以上に大事であることに、みんな気付いているだろうか。
「潔癖」 ✕ 「ずぼら」これは絶っっっ対うまくいかない。
そして、極端でなくとも、このレベルが「許せる範囲」…できれば自分と同じくらいだとトラブルが起こりにくい。
「◯◯っぱなし」これをどこまで許容できるか。
部屋、水回り…などなどの掃除の頻度。
バスタオルは1回で洗濯機か、数回は乾かして使うか。
賞味期限切れは即処分か。
1日2日なら大丈夫と思うか。
だいぶ切れていても匂いを嗅いで大丈夫そうなら食べる人か。
この辺が合わないと、生活できない。…何気ない行動が浮き彫りになったとき、お互いショックを受けたりする。
この辺が許容範囲だと、結婚してもうまくいく(経験談)。
お互いの地元の田舎度が同じくらいの相手
都会の人は田舎の不便さがダメとか、田舎出身者は都会の喧騒がニガテとか、…実はそういう話ではない。
これはプライバシーに関する価値観の問題だ。
私は方言のキツイ田舎出身でありながら、東京で6年間生活した。
だからこそ、そのギャップがものすごくわかる。
田舎の恐ろしいほどに何でもかんでも筒抜け文化には随分反発した。母親や祖父母を相手に、何度も、「何で、近所に人がみんな知ってるのよ〜!」というセリフとともに怒り狂ったものだ。
私の失敗も結婚の破談も、親にとっては「ネタGET〜!」くらいのものだ。
この、ちょっと話すとすぐ親戚・近所に筒抜けになる環境に耐性(と、自分なりの対策)があるか否かもけっこう重要だ。
「田舎」でひとくくりにするつもりはないが、地方の人間はプライバシーという概念がまったくない場合がある。令和のプライバシーの常識を携えたまま田舎にヨメにいくと心がズタボロになる。
おわりに
やはり、婚活とは「己を知ること」だと思う。
他にも、金銭感覚とか親の価値観とか、お互いの仕事への理解とか、互いの休日や繁忙期が合うかとか…まぁ、常識的(一般的)見解としてもいろいろあるけれど。
…親としては子どもがハタチ越えても「恋愛禁止」したいのはやまやまだと思う。(でも30近くなったら「早く結婚しろ」っていうんだよね)。
気持ちはわかるけど、個人的には、結婚する前に何人かとデートしておいたほうがいいと思う。婚活…それは結婚前に「己を知る」ことだと思うからだ。
自分は何を「快」・「不快」に感じ、何に怒り、何に喜ぶのか…恋愛するまで意外とわからなかったりするからだ。結婚(一緒に暮らす)を前提に考えて、真剣に相手…いや、自分と向き合う期間が必要だと思う。
恋愛相談にも乗ります。どんな話題でもけっこうです。
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