翻訳を学んだきっかけは「話された言葉と字幕の違和感」

記事
コラム
안녕하세요.
韓国語翻訳家のスインです。

2021年ももう終わりですね。
昨年、喪中だったこともあり、新年の挨拶は控えさせていただこうと年末年始のご挨拶としてブログを更新しました。
そして今年、また喪中という・・・。
そのため、また先にご挨拶をさせていただきたいと思います。

今年も相変わらずコロナのせいで、日本をはじめどこの国でも直接会えるコンサートが行われず、オンラインのコンサートがメインでしたね。
(BTSなど一部グループはすでにオフラインコンサートも開催しておりますが)

そしてやはり今年もヨントンイベントが定期的に行われていたようで、色々なアーティストの方のヨントンメッセージ翻訳や、終わった後のヨントン動画の翻訳のご依頼を多くいただきました。
貴重な動画の翻訳をお手伝いさせていただけたこと、とても感謝しております。

またたくさんのファンレター、公式カフェへのお手紙、SNSへの投稿、リプなども前年と変わらず心を込めて翻訳させていただきました。

そのほか、芸能人以外の方へのお手紙や法人様の案件等、さまざまな種類の翻訳をお手伝いさせていただきました。

少し前までほかの翻訳者様方に比べて枠をかなり少なめに設定していたため、満枠でお受けできなかった方もいらっしゃったようで、申し訳ありませんでした。最近、少しですが枠を増やしました。
※お一人おひとりじっくり翻訳しながらも、スピーディーに翻訳をお伝えしたいため、少々少な目に設定しております。

枠が埋まっていても、すでに翻訳完了してお相手の方の承認待ちということもありますので、一度メッセージいただければご対応できる場合もありますので、お気軽にご連絡ください^^

ココナラを初めて利用する方からもたくさん翻訳をお受けしておりますので、初めての方もお気軽にご連絡くださいね^^

---------------------

ここからは余談です・・・
私が韓国語の勉強をし始めたきっかけをお話したいと思います。

とある韓国作品を偶然見て「このセリフ、話してる(言葉を発している)時間と字幕の長さがだいぶ違う気がするけど、本当にこう話してるのかな」と思ったのがきっかけでした。

例えば、最近のドラマで例を挙げてみます。

Netflixで話題になったソン・ジュンギさん主演ドラマ『ヴィンチェンツォ』の中で、こんなセリフと字幕がありました。

좋은 방법이 있겠지 뭐
字幕:今に分かる

韓国語をそのまま訳すと「何かいい方法があるだろう」という感じです。

また別のシーンでは

계속 봐주기 힘든데
字幕:容赦しないよ

韓国語をそのまま訳すと「ずっと手加減することはできないんだけどな」という感じです。

それぞれ、「今に分かる」「容赦しないよ」と字幕では訳しているんですね。
2つともとてもわかりやすく翻訳してあると思います。
(ちなみに「容赦しないよ」の方は2PMテギョンさんのセリフです)

いまなら「とても良い翻訳だな」と思えるのですが、私が知りたかったのはこの字幕の翻訳ではなく、話している言葉、そのままの内容だったんですね。実際は何と言っているんだろう?と気になってしかたがなかった。
だから自分で韓国語を勉強するしかなかったんです(笑)

そしてその後、映画やドラマの字幕翻訳学校に通い、どうして字幕が上記のように表現がガラッと変わるかがわかりました。
文字数、時間制限で字幕で表示できる文字数がルールとして決まっているんです。そのルールに従い、字幕翻訳者は訳を「作っている」わけです。

私が字幕翻訳学校に通った理由は、字幕翻訳者になりたいからというより、字幕翻訳がどうやってできているか、その細かいルールが知りたかったと言った方がいいでしょう。

そして翻訳学校では、翻訳の正解は1つではないことをはっきりと知ることができました。

翻訳者によって翻訳に使う言葉は本当に多様で、同じ文章を読んでも、こんなにも訳し方が何通りも出てくるんだなぁと驚きながら、学んでおりました。
そしてこれは、韓国語から日本語だけでなく、日本語から韓国語でも同じように言えます。

いまでは韓国ドラマや映画を見ながら「これはとても良い字幕!」「ここは私ならこう訳すなぁ」など、別の視点から楽しんだりもしています(笑)

長くなりましたが、今回はここまでにしたいと思います。

今年も本当にお世話になりました。
皆さま、良いお年をお迎えくださいませ!

そして来年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す