「誰も分かってくれない」と感じたら読んで【言の葉Cafe】

記事
学び
人は、同じでないから面白いと感じます。

誰かとワイワイやるのが好きな人もいて、
僕のような静謐こそが居場所と感じる人もいる。

居場所ひとつで随分と違う。

同じ人でも、気分で変わることもあります。
ずっと好きだったテレビを急に見たくなくなったり、
YouTubeの登録していたチャンネルでも未視聴が増えてきたり。
あれだけ愛していたパートナーを、今日は憎悪の対象としてしまったり。

友人(だった)脚本家は、ある時期からやたらと「妻殺し」についての作品ばかり書くようになっていた。
それは何故かと聞くと「他に殺したいと思える人はいない」と淡々と答えた。
その時はその友人に対して少し怖いという感情を持ったものの、
後に僕自身が離婚で裁判所に長く通っていた時期はちょっと理解していた。

その考えも、今では否定するのでしょうね。

あのスピルバーグでも『未知との遭遇』は現在では絶対に撮れないと言います。
「家族を置いて勝手に宇宙に行くなんて、今の自分では考えられない」

自分も変わる。
もちろん、全てがそうではないのでしょう。


僕が原田知世さんに恋をしてから35年以上変わらぬ想いをしています。
10年以上ずっと面倒くさい相談ばかりもってくる友人もずっと好きです。
蕎麦も好きです。
餡子はこしあん派です。
白米があればそれで幸せです。

ただ、肉は好きでもカルビはきつくなっています。
ラーメンもそれほど食べなくなりました。
珈琲が無くては一行も文章を書けません。

変ることも多い。

そうした「変わる」と「変わらない」を合わせもっているのが【人】です。

そんな複雑なことなんて、きっと自分でだってわからないのではないでしょうか?

僕が本当に不快になるのは「人をカテゴライズする行為です」
勝手に人を分類して「この人はパターンAだからこれ」と自動的に処方してしまうのは好みません。

カウンセラーが「あなたの望みはこれです」と言われて当たった事はありません。

コンサルタントがワークシートに人を閉じ込めてしまう事も好みません。

人はもっと広く、もっと深いもの。

こうしたクラウドソーシングでも「本当に得意なのはこんなカテゴリーでは語れない」と思う人もたくさんいたと思います。登録の時は苦労されたのでは?
「効率を良くする」ことは【人】には向かないことです。

きちんと向き合って、その人の思考に寄り添って(触れてはダメよ)
たくさん知ること。

こっちの「解釈」を押し付けてはいけません。

マエストロが譜面から作曲家の心情を読み取るように、
演出家もまた脚本(顧客の心)と向き合います。

それが、もっとも大切なのです。

【人】の気持ちは、テンプレートには存在しません。

だから、毎度時間をかけてヒアリングするのが僕のやり方です。


978AF534-DD2C-42E4-9AFA-B0D779DF1177.jpg

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す