私の心に深く残った絵本

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コラム
私の子供がまだ小学校に通っていた時、学校内にある図書館の
ボランティアを約5年間やっていました。
低学年の生徒達に絵本を読み聞かせたり、生徒達が求めている本を
選んであげたりして普段出来ない貴重な体験が出来ました。

ボランティア当番の日は始業時から終業時までずっと図書室に
居なければいけないので、時間帯によって忙しい時間帯と
何もする事が無い時間帯があったので、暇な時間帯は本の補修作業や
図書館にある本を読み耽って過ごしていました。
その中でも私のお気に入りだったのは
低学年の生徒に読み聴かせていた絵本です。
シンプルながらも奥の深い内容が多くて、時には思わず
ホロリと来てしまう絵本って沢山ありますよね。

そして、ある日ふと手に取った絵本は私の心底まで
深く染み渡ったのでした。
 とてもシンプルなストーリーですが、私は学校の図書館で
この本を読みながら不覚にも号泣してしまいました。

‘’ある一人の女性が夢を見ました。
夢の中で神様が彼女の前に現れて彼女にこう仰いました。
「今週の日曜日、私はあなたの家に訪れるでしょう」
女性は家中をピカピカに掃除して神様が家にやって来るのを
それはそれは楽しみに待ってました。
そして待ちに待った日曜日の朝。
ピンポーン
ドアを開けてみると、泣いている小さな男の子が立っています。
どうやら散歩から家に帰る途中、道に迷ったようです。
女性は泣いている男の子を落ち着かせ無事に家まで送り届けました。
そして家に戻ってまた暫くすると
ピンポーン
ドアを開けてみると、みすぼらしい格好をした浮浪者が
立っていました。
彼はとてもお腹を空かせていて何か恵んで欲しいと
女性に言いました。
女性は快く浮浪者に食事をさせて少しのお金を与えました。
浮浪者はとても感謝しながら帰って行きました。
そしてまた暫くすると
ピンポーン
ドアを開けてみると、目の前にとても具合の悪そうな
老人が立っています。
驚いた女性は老人の為にすぐさま救急車を呼びました。
やがて救急車がやって来ましたが
老人の容態が心配で仕方なかった女性は
彼に付き添って病院へついて行きました。
再び女性が家に戻ったのはもう深夜をとっくに過た頃でした。
残念ながら神様には会えなかったけれど女性の心はとても穏やかです。

その日の夜。
女性が眠りにつくと、夢に神様が現れました。
女性は家を不在にしていた事を謝りました。
すると、神様はニコニコとこうおっしゃいました。
「何を言うのですか?私は今日一日中ずっとあなたと共にいました。
朝に現れた迷子の男の子も
食べ物を恵んで貰った浮浪者も
病院へ連れて行って貰った老人も
全部、私だったのです。
あなたは、本当に心の優しい慈悲深い女性です。」

女性は、いつ、どんな時でも神様が自分のそばにいて
常に優しく見守って下さっていることに気づき
とても幸せで満ち足りた気持ちでいっぱいになりました。"

良い行いも、悪い行いも全て神様は見ておられる。
そう意識しながら毎日過ごすことは簡単なようで、
実際はなかなか難しかったりもします。
先回りして色々考えすぎず、損得を勘定に入れず
今自分が出来る最善の行動が取れたら良いなと
心のあり方をリセットさせられた絵本でした。
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