ズーニンの法則

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最初の4分間がうまくいけば、あとはうまくいく

ズーニンの法則とは、物事に取り組む時や、人間関係がはじまりの時の最初の4分間が大切で、最初の4分間が上手くいけば、その後もうまくいきやすいという考え方です。

これは、心理学者レナード・ズーニンが提唱したしたものです。
これは彼の著書『The First Four Minutes』(出会い:最初の4分間)が元となっています。

本のタイトルからすると「人間関係について」の意味合いが強そうですが、人によっては「物事に対する取り組み方」という風に捉えることもできます。

どちらも捉えられる事だから、二通り紹介します。

まず、物事の取り組み方についてです。
人間誰しも行動する「初動」が一番気が重くなり負荷がかかります。

そこでまず、4分間やってみると、気が重い状態が徐々に軽減していき、心理的な障壁がなくなり、物事が進めていけると想定されています。

脳科学の視点からも、この法則はあてはまることもあります。
人間のやる気は、脳内で分泌されるドーパミンによって引き起こされます。
その、ドーパミンが分泌されるのは、脳の側坐核と呼ばれる部分です。
この側坐核を活性化させるには、実際に行動を起こさなければならないと言われています。

脳科学の茂木健一郎氏は、「何かに取り組んだり行動したりする時に、やる気は必要ない。やる気を言い訳にして行動しない方が問題だ。」と述べています。

まず行動するということが大事ということです。
その為に、最初の4分間を乗り越えることで、やる気が引き起こされるという意味なのです。4分間の大切さの意味が分かってきましたか?

では次に「人間関係」についてです。
ズーニンが図書の中で、「人々が友達になるかならないかは、出会った時のお互いの関わり方で部分的には決定される」と述べていて、出会った時の最初の4分間が非常に重要だとしています。
第一印象みたいな感じだと捉えてみると分かりやすいと思います。

ズーニンは見知らぬ人同士の関わり合い方を観察したところ、出会ってから最初の4分間が見知らぬ人同士が関りを継続するか、別れるかを決定する平均的な時間であると分かったらしいです。
確かに、最初の時点で合うか合わないか見極めてしまう気もすることもあるのではないでしょうか。

この研究を受けズーニンは、「新しい友人関係を始めたかったら社交の場で誰かに会った時、その度に4分間、個人的な興味をその人に持ちなさい」と述べています。

これは友人関係だけでなく、仕事とか恋愛でも同じことを意識することでいい結果が得られそうですよね。確かに、人間関係という広い認識で言えば色々な場面で役に立ちそうです。

まとめると、「ズーニンの法則」とは、「何かに取り組む時や人と接する時、最初の4分間を意識することでいい結果が得られる」ということです。

日々の活動や人間関係を円滑にするための豆知識として、覚えておくのも良いではないでしょうか。













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